多機能性複合錯体を用いる不斉四置換炭素の高効率的合成法の開発研究
Project/Area Number |
09J00073
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
矢崎 亮 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 触媒的不斉反応 / 環境調和型 / 原子効率 / チオアミド / 光学活性三級アルコール / アトムエコノミー / 環境調和型反応 |
Research Abstract |
光学活性化合物群は医薬品をはじめとして私たちの生活に無くてはならない化合物群であります。その中でもβ-アルキニルカルボン酸誘導体は、Gたんぱく質結合受容体アゴニストをはじめとして生理活性化合物群に数多く見られると同時に、多様な官能基変換も可能で、キラルビルディングブロックとして有用なユニットであります。しかしながらいまだに効率的な合成法が限られており、報告されている方法では、目的の化合物を得るために多くのゴミとなる廃棄物ができてしまい、環境調和型の反応とはいえないものでした。 今回申請者は、触媒として埋蔵量の多い銅、また市販されているキラル配位子を用いて、目的とする生成物以外にごみとなる廃棄物のでない光学活性β-アルキニルカルボン酸誘導体の合成法を開発しました。今回開発した方法ではこれまで触媒的不斉合成にあまり用いられてこなかった「チオアミド」を用いるとこでこれまでなかなか実現できなかった困難な反応を効率的に進行させることが可能となりました。また開発した方法を用いて、今後II型糖尿病薬として有望なAMG837の不斉合成にも成功しました。本化合物はGPR40のアゴニストとして作用し、これまでの医薬品とは異なる作用機序であるためその開発が期待されています。今後はさらなる効率的な反応の開発、また様々な医薬品候補化合物群へと適用を行う予定であります。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)