Project/Area Number |
09J02060
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
羽倉 信宏 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2011: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 随意運動 / リベット課題 / 時間知覚 / 前頭葉 / 頭頂葉 / 運動準備 / 腕到達運動 / 視覚 / 運動感覚 / 感覚統合 / fMRI / 視覚野 |
Research Abstract |
「自由に手を動かしてください」と言われた時、ヒトが「手を動かしたい(意志)」と感じるタイミングと、「実際に手を動かした(運動実行)」と感じるタイミングが異なることが知られている。これらはそれぞれ異なる神経基盤(前頭葉と頭頂葉)が関与することが示唆されているが、その詳細は未だ不明である。本年度の研究では、Voxel Based Morphology(VBM)法と、脳電気刺激法(tDCS)を組み合わせて、ヒトの随意運動知覚の神経基盤について、研究を行った。被験者には、自由なタイミングでボタン押しをしてもらい、「ボタンを押したいと思ったタイミング(意志のタイミング)」と「実際にボタンを押したと思ったタイミング(運動実行タイミング)」を、時計の針が回転する視覚刺激を参照としながら、報告してもらった(リベット課題)。VBM法による解析の結果、脳の前頭-頭頂ネットワークの厚みの個人差と、課題のタイミング評価の個人差に有意な関係性があることが分かった。さらに課題中、前頭葉、もしくは頭頂葉をtDCSによって刺激すると、頭頂葉を刺激したときにのみ、運動実行タイミング評価が実際の運動タイミングに近づくことが分かった。この研究から、頭頂葉は、「手を動かしたい」といった「意志」の知覚よりも、実際の運動の遠心性信号(手運動の運動指令)の知覚に関与し、ここに干渉を与えることは、運動タイミング評価時に、求心性信号(手運動による感覚フィードバック情報)に依存する度合いを増大させることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度は、身体視覚表象の空間的側面だけでなく、時間的側面にも注目して実験を行った。昨年度から引き続き行った、1)身体運動準備期における視覚時間の延長について、そのメカニズムを追及する行動実験を行ったのみならず、2)随意に身体運動を行う際の、タイミング知覚の研究、3)TMS法を用いた、運動準備期の運動タイミング、および運動の種類についての研究について、それぞれ興味深い結果を得ることができた。
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Report
(3 results)
Research Products
(23 results)