セラミドキナーゼの発現調節並びにスフィンゴシンキナーゼ1のGAP43発現への関与
Project/Area Number |
09J05151
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
村上 真史 名古屋大学, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | セラミドキナーゼ / 全トランス型レチノイン酸 / 転写因子 / COUP-TFI / スフィンゴシンキナーゼ1 / GAP43 / GDNF / RET |
Research Abstract |
(1)セラミドキナーゼの全トランス型レチノイン酸(ATRA)による分化誘導時の発現調節機序の解明 ヒト急性骨髄性白血病細胞株HL60細胞のATRAによるセラミドキナーゼ(CERK)発現の増加に重要な転写因子をクロマチン免疫沈降法によって同定し、転写因子RARα、RXRαが重要であり、ATRAによってCERK発現が低下するヒト神経芽細胞腫細胞株SH-SY5Y細胞で結合が認められた転写抑制因子COUP-TFIの結合は認められなかった。また、COUP-TFIのタンパク発現は、SH-SY5Y細胞では認められるが、HL60細胞では認められなかった。このことから、COUP-TFI発現の有無がCERK発現量の増加や減少を決定していると考えられた。 (2)スフィンゴシンキナーゼ1(SPHK1)によるGAP43発現調節機序の解明 健常人ヒトゲノムDNAを鋳型としてGAP43プロモーター領域をPCRクローニングし、プロモーター解析を行った結果、GDNFによるGAP43転写活性増加には、転写開始点から上流120bp~106bpの間に存在するCCAAT/enhancer binding protein (C/EBP) binding siteが重要であることがわかった。DNA pull-down assay、クロマチン免疫沈降法によって、その領域にGDNFによってC/EBPβの結合が誘導されることがわかった。各種阻害剤を用いた実験の結果、GDNFによって活性化されたSPHK1によって生成されたS1Pが細胞外に放出され、S1P受容体のうち、S1P_1、S1P_3を介して、下流のMEK/ERK経路を活性化することで、転写因子C/EBPβのGAP43プロモーター領域への結合が誘導され、GAP43遺伝子の転写が誘導されることが明らかとなった。現在、論文を投稿し、追加実験を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)