真社会性アブラムシ-捕食者系における相互対抗的な表現型可塑性の実験生態学的検証
Project/Area Number |
09J06649
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
服部 充 信州大学, 総合工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 表現型可塑性 / 誘導防御戦略 / 生物間相互作用 / 真社会性アブラムシ / 食う-食われる関係 / 誘導防御 / 捕食者-被食者系 / 真社会性 / 兵隊アブラムシ |
Research Abstract |
本研究は、真社会性アブラムシの捕食リスクに対して示される防御形質を発見することが不可欠である。そこで今年度は、昨年度本研究で発見された真社会性アブラムシの警報フェロモンの機能と適応的意義を検証するために、真社会性アブラムシの警報フェロモンがアブラムシの分散におよぼす影響を調べた。 真社会性アブラムシのササコナフキツノアブラムシの2次寄主世代において、警報フェロモンを導入したコロニーと警報フェロモンを導入しなかったコロニーを作成し、警報フェロモンがアブラムシの薪規コロニー創設に影響するかどうかを検証した。その結果、警報フェロモンがコロニー内に存在するとアブラムシは新しいコロニーを創設しやすいことが明らかになった。このことは、放出された警報フェロモンが個体の歩き出す行動を誘導するだけでなく、分散も誘導することを示す。また、この結果は、ササコナフキツノアブラムシが母親の産出する兵隊と警報フェロモンを組み合わせて用いることで捕食者に対し適応的にふるまっていることを示唆する。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)