クロマチンリモデリング因子Brahmaのニューロン成熟における機能の解析
Project/Area Number |
09J07400
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cell biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大城 洋明 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | クロマチン / Brahma / ニューロン成熱 / HP1γ / Neuronal activity / ニューロン成熟 / 神経活動 / ヒストン修飾 |
Research Abstract |
本研究では、観察から得られたニューロン成熟に伴う興味深い現象に着目し、それに関与する分子としてnon-chromosomal proteinの一つであるHP1γを同定した。そして、移動を停止し成熟過程にあると思われるニューロンにおいて、移動中のニューロンに比べ、HP1γの発現量が増加するということを示唆する結果を得た。また、HP1γの機能を検討し、in vitro初培養系において、HP1γが神経突起の形成に重要な役割を担うことを示唆する結果を得た。さらに、生体内においても、HP1γが交連軸索の伸長に寄与すること示唆する結果を得ている。HP1γの機能について、post-mitoticな細胞での機能はほとんど報告されておらず、本研究の結果は新規性の高い結果であると言える。 ところで、ニューロンの機能において神経活動が非常に重要な役割を担うことがよく知られている。加えて、H1のようなnon-chromosomal proteinの翻訳後修飾が、その分子の機能に重要な役割をはたすと考えられている。そこで、in vitro初代培養系において、神経活動を模倣しHP1γの翻訳後修飾について検討したところ、HP1γのリン酸化が増加するという、新規性の高い、大変興味深い結果を得た。さらに、予備的ではあるが、生体内においてHP1γのリン酸化部位変異体の解析より、HP1γのリン酸化がニューロンの成熟に重要であることを示唆する結果を得るなど、着実に研究を進め、期待以上の成果を得ている。また、HP1γの標的の探索やKOマウスの作成も継続して行っており、HP1γの機能やリン酸化の意義など、更なる機能解析が進むことが期待される。
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Report
(3 results)
Research Products
(7 results)