Project/Area Number |
09J09411
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
関口 茉里 愛媛大学, 連合農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | プロテインキナーゼ / リン酸化 |
Research Abstract |
これまでに、DNA methyl transferase 1 (Dnmt1)の調節領域に結合するプロテインキナーゼ(PK)を探索し、Cyclin dependent kinase like 5 (CDKL5)を同定した。CDKL5はDnmt1(1-290)と結合し、リン酸化することを示した。しかしCDKL5によるリン酸化が非常に弱いため、Dnmt1のリン酸化による機能調節の解析が困難であった。またDnmt1のN末端領域は様々な反応の足場の役割も果たしていることから、CDKL5がDnmt1と結合した状態で他の基質をリン酸化している可能性が考えられた。 そこで、CDKL5の新規基質の探索を行った。大腸菌にて発現・精製したCDKL5(1-352)とマウス脳抽出液の等電点分離画分をRI存在下で反応させたところ、強くリン酸化されるバンドが検出された。リン酸化バンドに対応する銀染色のバンドを切り出し、LC-MS/MSによる解析を行った。その結果同定されたタンパク質を仮にXと呼ぶが、タンパク質Xは脳の機能の維持に重要な役割をもつと考えられているタンパク質であった。 大腸菌にて発現・精製したタンパク質Xは、in vitroでCDKL5(1-352)及びCDKL5(WT)によってリン酸化された。また、タンパク質XのCDKL5によるリン酸化部位を調べたところ、他の相互作用因子との結合性に関係するとされる1ヶ所のSer残基が同定された。同じ部位をリン酸化するPKは複数報告されているが、in vivoでどのPKがリン酸化するのかは分かっていない。タンパク質XとCDKL5は細胞内局在や結合タンパク質といった点に共通性が見られることから、CDKL5によるリン酸化が重要である可能性がある。現在はタンパク質Xのリン酸化抗体を取得し、CDKL5によるリン酸化がタンパク質Xの機能に及ぼす影響の解析を行っている。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)