tRNAに対する修飾の導入順序を制御する機構に関する構造生物学的研究
Project/Area Number |
09J40190
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research (2010) The University of Tokyo (2009) |
Principal Investigator |
伊藤 桜子 (後藤 桜子) 独立行政法人理化学研究所, 生命分子システム基盤研究領域, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | tRNA / X線結晶構造解析 / 修飾塩基 / 立体構造 / タンパク質 / 翻訳 |
Research Abstract |
これまでに本研究において、成熟tRNAを作り出す過程においては、tRNAのL字型立体構造が確立していることを確認した上で機能する酵素(aTrm5)が存在すること、そして、tRNA成熟化過程においては複数の"3次構造のチェックポイント"となる酵素が存在しており、各tRNAは成熟化過程のどこかでそのチェックを受けた上で翻訳プロセスへと送り出されるという機構が存在しているということを提唱した。実際には、aTrm5は、tRNAL字型の角にあたる保存された塩基対が閉じていることを指標としてtRNAのL字型完成をチェックしていることがわかった。そこで、複数のtRNAにおいて、この保存された塩基対がtRNAL字型構造の指標として適していることを検証する実験を行った。 また、aTrm5以外にもtRNAL字型完成のチェックポイントとして働く酵素があるだろうと考え、文献調査を行い、真核生物のTrm7p(アンチコドン1文字目のグアノシンとシトシンの2'-O'-メチル化酵素)をチェックポイント酵素の候補の1つとして見出した。 更に、真核生物においてはtRNAの核外輸送もtRNAL字型完成のチェックポイントとして機能する可能性があると考えた。そこで、tRNA輸送に関わる複数の因子について生化学的、立体構造学的な研究を行うために、試料調製の条件検討を行った。まず、複数の因子について大腸菌における大量発現系を構築した。更に、試料を結晶化に適した高純度で調製することに成功した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)