Project/Area Number |
10770732
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
森 淳 日本医科大学, 医学部, 講師 (00246993)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 前十字靱帯 / 人工靱帯 / MRI / 病理組織学 / 前十字靭帯 / 人工靭帯 |
Research Abstract |
多重折り薄筋腱・半腱様筋腱の全周を人工材料で被覆補強したAugmentation法による鏡視下膝前十字靱帯(以下ACL)再建術を施行した54症例に対して、術後6ヶ月と12ヶ月に、より細かな解像度が得られ靱帯組織の描出に秀でている 3-Dimensional Field Echo(以下3DFE)法MRI検査を実施した。MRI検査の使用機種は東芝超電導MR、静磁場強度0.5Tで、撮像条件はTR51秒、TE14秒、Frip角45度とし、スライス厚は1.5mm、スライス間隔は0mmである。3DFE法MRIでは顆間窩で10スライス前後の矢状面画像が得られるため、そのうち外顆寄りの4〜5スライスで再建ACLの信号強度を評価した。3スライス以上で靱帯全体が均一な低信号帯状像として描出されたものは術後6ヶ月・12ヶ月で各々53.7%・53.7%、低信号帯状像の中に一部高信号を認めるものは各々33.3%・25.9%、信号強度が増加して靱帯の帯状像が描出されないものは各々13.0%・20.4%であった。92.6%の症例で術後6ヶ月におけるMR像が変化しなかったため、MRIを用いて術後1年以内の再建ACLの経時的な再建構築過程を評価することは困難であると考えられた。再鏡視時における再建ACLからの生検組織の採取については十分な配慮・インフォームドコンセントが必要であったため10症例に対してのみ実施しえた。組織学的検索は細胞数・形態・配列および線維束の方向性など膠原線維の成熟度を光顕レベルで観察したが、MRIで信号強度が増加したものにやや細胞数の多い未成熟な膠原線維束が多い傾向であった。人工材料に対する炎症反応については人工線維間隙を除いて消失していた。今後も3DFE法MRI評価による縦断的研究の継続とともに、病理組織学的検索数を充実させる予定である。
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