Project/Area Number |
10771102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
吉成 純一 日本歯科大学, 歯学部・歯科補綴学教室・第1講座, 助手 (10277593)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | グミゼリー / 血糖測定機器 / グルコース溶液 |
Research Abstract |
最近、物性や形状を規格でき、衛生管理が簡単で、かつ日常生活と同等の咀嚼の進行に伴う変化を分析することができるグミゼリーが咀嚼機能の評価のための被験食品として用いられるようになってきた。また、グミゼリー中のゼラチンやグルコースの溶出量を咀嚼後に測定することによって、咀嚼能率を評価する試みがなされ、その有効性が確認されている。しかしながら、ゼラチンやグルコースの溶出量の測定には大型で高価な分光光度計が必要であり、現状では一般の臨床応用が困難である。 そこで、本研究は、小型で安価な血糖測定機器を用いたグルコースの溶出量の分析の可能性を検討する目的で、分光光度計(申請設備)と前年度で明らかにした有効な血糖測定機器(申請設備)を用いて、正常者 20 名のグミゼリー咀嚼時のグルコースの溶出量の測定を行い、両測定値間の関係を分析した。次いで、不正咬合者 20 名と頭蓋下顎障害患者 20 名について、グミゼリー咀嚼時のグルコースの溶出量の測定を血糖測定機器を用いて行い、正常者、不正咬合者、頭蓋下顎障害患者の3者間で比較した。結果は、以下の通りである。 1.分光光度計によるグルコースの溶出量と血糖測定機器によるグルコースの溶出量との間には、高度に有意な正の相関が認められた。 2.不正咬合者と頭蓋下顎障害患者のグルコースの溶出量は、どちらも正常者のグルコースの溶出量よりも小さく、正常者と不正咬合者との間、正常者と頭蓋下顎障害患者との間にそれぞれ高度な有意差が認められた。 3.これらのことから、血糖測定機器は、分光光度計と同程度にグルコースの溶出量を正確に測定できること、また正常者、不正咬合者、頭蓋下顎障害患者における機能的差異を客観的に評価できることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)