Project/Area Number |
10J04323
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
濱谷 真理子 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 宗教 / ジェンダー / 地域研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は、北インドの巡礼地で暮らすヒンドゥー女性修行者が、どのように生きる場と自己を再構築していきうるか、フィールドワークと民族誌記述を通じて明らかにすることである。これまでの調査で、女性修行者がパートナーや師弟関係、支援者、地域社会の人びとなど他者との相互作用を通じてさまざまな「家族」の関係性を形成し、それに依拠して生活基盤や自己アイデンティティをつくりだしていることを明らかにしてきた。本年度は、特に師弟関係の伝統に基づく儀礼的「家族」関係と女性修行者のかかわりを明らかにすることを目的に、前年度から継続している長期フィールドワークを引き続き実施した。 具体的には、(1)シヴァ派ダシュナーミー・サンニャーシン系統ジュナー・アカーラー派のグルのもとに弟子入りし、アーシュラム(修行道場)での修行生活やジェンダー関係について参与観察調査及び聞き取り調査を実施。(2)同派の女性修行者が多く暮らすハリドワール郊外の村落で引き続きフィールドワークを実施、乞食=施食実践について調査。(3)クンブ・メーラー祭で、師弟関係のネットワークやアカーラーの組織構造、女性修行者の連帯などを調査した。 それによって、儀礼的「家族」関係という「制度」における女性の地位や差別の現状などとともに、地域で暮らす女性修行者が、そうした伝統や制度をどのように活用して生きているかが、明らかとなってきた。クンブ・メーラー祭では、アラババード大学及び巡礼学会主催の国際セミナーで、2010年のハリドワールでの調査データをもとに、口頭発表を行った。そこでの発表原稿に、本年度のクンブ・メーラー祭の調査データを含めて加筆修正したものが、今回のセミナーのプロシーディングをもとに論文集として編集しなおしたうえで、出版される予定である。
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