視細胞前駆細胞の移動・分化におけるCD73とアデノシンの役割の研究
Project/Area Number |
11J10952
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neuroscience in general
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
鈴木 晴奈 東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2012: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 網膜 / CD73 / アデノシン / 眼 |
Research Abstract |
(1)アデノシンA1受容体の網膜における役割 (i)アデノシンに関連するATPについては、培養網膜において、網膜プロジェニター細胞の強く増殖を誘導することが知られている。そこで、同様にアデノシンA1受容体の阻害剤、CCPAの影響を短い培養期間(生後3日目培養1日目)で調べたが、特に増殖、アポトーシス共に影響が見られず、アデノシンA1受容体はプロジェニターにおいては作用していないと考えられる。また、培養3日目においても凍結切片により検証したが、コントロールに比べて顕著な違いは観察されなかったことから、培養13日で観察されたCCPAの影響は細胞の分化・運命決定によるものでは無いことが示唆された。 (ii)アデノシン受容体がCNSのシナプスにおいて発現している可能性を網膜において調べた。視細胞における発現は、ONLのシナプスではなく視細胞の細胞体(ONL)に観察された。同様にアマクリン細胞についても、IPLでの発現よりもINLの細胞体において、アマクリンマーカーとの共局在が確認された。 (2)網膜の機能解析・構造解析の手技の評価 網膜でのアデノシン受容体の機能をさらに詳細に解析するための手法として、Vivoでの網膜電位測定と、培養網膜の電子顕微鏡による構造解析の使用について評価した。(i)基本的な網膜電位測定については成功したが、実際にアデノシンの影響をみるためには、薬剤の眼球への注入、期間、およびその間のマウスの維持等の課題が残った。また、2週齢のマウスで網膜電位測定の例はほとんど無いが、今回の実験で2週齢でもアダルト同様の波形の観測が可能なことが分かった。(ii)1~2週齢のマウスの眼球の網膜においては、細胞核の変化、シナプスの形成等が観察された。しかし、2週齢相当のマウス培養網膜では、Vivoの目に比べて網膜の神経節層が顕著に薄く、シナプス形成にも変化が見られた。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)