難民申請とセクシュアリティに関する比較社会学的研究
Project/Area Number |
11J11024
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
工藤 晴子 一橋大学, 大学院社会学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2011 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2013: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 難民 / 移民 / セクシュアリティ / セクシュアル・マイノリティ / ゲイ、レズビアン / ナラティヴ / アメリカ / 難民認定申請 |
Research Abstract |
本研究の目的は、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クイア)の難民申請と・受入国のセクシュアリティ秩序の関係をニューヨーク市とサンフランシスコ・ベイエリアの2地域間の比較から明らかにすることである。 2013年度はこれまでのデータの分析を行いながら、特徴的な傾向を見出しにくかったNYについてのデータを更に収集するため、2014年2月17日から3月31日の期間に、NYのみにおいて調査を実施した。難民申請経験者、難民支援関係団体、ロースクール教員、心理カウンセラーらの協力を得た力インタビュー調査のほか、当事者によるグループにて参与観察を行った。その結果、出身国の多様さ、庇護申請までの期間の短さなど、これまでの発見が改めて支持される一方で、NYの特徴として仮説を立てていた、人権・人道主義的ディスコースと難民ナラティヴの親和性については再検討が必要であることを発見した。また、2012年度のサンフランシスコ調査の結果を踏まえてメキシコ出身者に注目したところ、NYにおいてはそもそもかれらへのアクセスの難しさ(申請者の少なさとネットワークのなさ)が存在した。加えて、2013年1月から10月のアメリカにおける国境での難民手続きの件数増加によってバックログ現象が起きていることについては、LGBTQケースに限らない移民管理全体のシステムとの関わりを現場の経験と知識による情報から理解することが出来た。さらに、LGBTQに特化したプログラムを持たずとも、そうしたケースを扱う機会が増えてきたという支援現場の変化も見てとれた。 2013年度の研究は、これまでの暫定的な結果について批判的に考察し直す視覚を得た点において大きな意義があったといえる。また、6月の一橋大学国際社会学プログラム20周年記念シンポジウムなどにおける成果報告では、本研究を周辺的な事例研究ではなく社会学、移民研究の中での位置づけについて考察を深めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)
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[Presentation] 国籍から見る難民2011
Author(s)
小池克憲・工藤晴子
Organizer
難民研究フォーラム
Place of Presentation
日米会話学院(東京都)
Year and Date
2011-04-22
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