戦後日本の社会調査に関する基礎研究~都市と職業の社会学に向けて
Project/Area Number |
13J04477
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
武岡 暢 一橋大学, 大学院社会学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥4,320,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 職業 / 都市 / 地域 / セックスワーク / 社会調査 / 職業の社会学 / 都市社会学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年度は研究課題名にもなっている「都市と職業の社会学」の内容面に本格的に着手した。 この「都市と職業の社会学」の試みは、本年度の4月に博士の学位を授与された新宿歌舞伎町のフィールドワークに基づいた研究の発展として位置づけられる。この歌舞伎町研究の背景には、都市社会学、地域社会学における「コミュニティ」研究がはらむ住民中心主義の相対化という目論見があった。経験的には歌舞伎町を対象として取り上げることによって、理論的、方法的には「ある空間における」「出入りする人びとをも含めて」「活動に焦点を当てる」という戦略によって、この目的の達成が目指された。 このうち3点目の「活動に焦点を当てる」というのは、コミュニティ研究がどちらかといえば「住民」という主体を(曖昧さを抱え込みながら)焦点化していたことに対置される。同一主体が当該空間に根付かずとも、活動の担い手(主体)が交替しながらも活動じたいは再生産される、そのような「都市的な」事態を分析するために、主体ではなく活動の方に焦点を合わせることが有効なのである。 こうした「活動」に対する着目を、より組織化された形態の方へと移していけば、これは「職業」概念に漸近していく。キャバクラ、ソープ、デリヘルなどの「キャスト」やホストクラブの「ホスト」、客引きやスカウトなどといった「職業」の成立は、地域社会としての歌舞伎町の再生産構造と表裏一体である。このことは、「各人の生活における一定程度組織化された活動」といったかたちで極めて緩やかに再定式化した「職業」概念が、都市研究に対して有する可能性を示唆している。 2015年度の研究では、こうした職業概念の検討を、労働社会学や産業社会学、あるいは階層研究といった領域のみならず、福祉社会学とも関連づけながら実施した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)