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臓器移植患者及び親のスピリチュアリティとスピリチュアリティを支えるための看護ケア

Research Project

Project/Area Number 14657653
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Clinical nursing
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

林 優子  岡山大学, 医学部, 教授 (50284120)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 成田 常雄  岡山大学, 教育開発センター, 教授 (50004049)
吉谷 啓次  岡山大学, 文学部, 助教授 (50230719)
森本 美智子  岡山大学, 医学部, 助手 (50335593)
森 恵子  岡山大学, 医学部, 助手 (70325091)
坪井 桂子 (坪井 佳子)  岡山大学, 医学部, 助手 (80335588)
Project Period (FY) 2002 – 2004
Project Status Completed (Fiscal Year 2004)
Budget Amount *help
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Keywords臓器移植体験者 / スピリチュアリティ / ハイデガーの解釈学的現象学 / スピリチュアリティを支える看護ケア / 解釈学的方法論 / ハイデッガーの存在論 / 臓器移植 / 臓器移植を待っている患者と家族 / 臓器移植後の患者と家族 / 現象学
Research Abstract

本研究は、臓器移植患者の体験からスピリチュアリティを引き出し、スピリチュアリティを支える看護ケアについて検討することである。臓器移植患者に非構造的面接法により印象に残っている出来事や体験について自由に語ってもらった。面接回数は1人2〜4回、1回の面接時間は約1〜2時間であった。データ分析は、人間存在を時間性を基盤にして解釈する立場に立つ解釈学的方法論を用いて分析した。解釈の妥当性は分析結果を研究参加者に確認してもらった。ここでは2事例について報告する。事例1(腎機能獲得と喪失を体験し再透析になった女性):患者は喪失体験による実存的な苦しみに苦悩しているとき、大きな木に出会った。その大木に生命力を感じ、木も自分も同じ「命」を共にする存在であることを知覚し、木が木のために生きているように「自分は自分のために生きればいい」ことに気づいた。その木によってその人のスピリチュアリティは解き放たれ、木が「命」を共にする存在として見いだされた。事例2(心臓移植後にクローン病を再発した男性):患者は心臓移植で与えられた命によって生きる力が喚起された。カテーテル検査、クローン再発、失職などが繰り返されるなかで、ボランティア活動、結婚、仕事探し、就職と前向きに行動していた。生きることを励ます妻や友人や親など他者とのつながりが生きる力を与えていた。他者が「生きる」という目的に向かって共に進む存在として見いだされた。それらの結果から、スピリチュアリティを支えるには、患者と何かを共にする存在が重要であることが明らかになった。臨床の場で病む人間のスピリチュアリティを支える看護ケアには、「何かを共にする存在」としての看護者の存在が必要であると思われる。そのために、看護者は患者の求めている何かを共有できるように、まずは患者の語りをじっくり聴きことであり、そこからケアが始まることが示された。

Report

(3 results)
  • 2004 Annual Research Report
  • 2003 Annual Research Report
  • 2002 Annual Research Report

URL: 

Published: 2002-04-01   Modified: 2016-04-21  

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