フランス第三共和政における議会政治史研究-「選出職」と「議会政治」の政治文化-
Project/Area Number |
14J03811
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
History of Europe and America
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
谷口 良生 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | フランス史 / 近代史 / 議会史 / 議員 / 政治文化史 / 「議会共和政」 / 政治的実践 / 議会政治史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はまず、昨年度から着手していた研究課題「第三共和政前期(1870-1914年)における議会活動の規範」に引き続き従事し、その成果を雑誌『西洋史学』に投稿した。この論考では、議会制度と活動の変化と、それにともなう議会活動を規定する規範の変遷に着目することで、制度と実践、そして政治文化の三者が相互に弁証法的な関係を結びながら展開していく過程を描き、それを「議員の専門職化」の議論のなかに位置づけた。この研究は当初の計画を一定程度修正してなされたものであるが、それによって、法制度と実際の政治過程から生じた議会優位をその特徴とする従来の「議会共和政」像に対し、むしろ政治文化のレベルで新しい「議会政治の政治文化」をうみだしたことこそ、その特質とする独自の観点をえることができた。 続けて本年度の後半には、パリ第1大学近現代史研究所で半年間の在外研究に従事した。渡仏後は、新しい研究課題「第三共和政前期における議員の歴任」に着手した。この課題の目標は、第三共和政で一般的になったとされる「議員の歴任」(一例として、地方議会議員がその後国会議員を務める)という実践を規定した政治文化を明らかにし、それをより広く、政治文化の複合体としての「議会共和政」に位置づけることを目標としている。それにあたり、まず国会と地方議会の法制度を中心とした性格の差異に着目し、かつ南仏ブーシュ=デュ=ローヌ県の議員歴を調査することで、同地における上記の実践の特質を明らかにした。そして同県の県議会で広く議論されたいくつかの問題を軸にすえて考察を進めた。なお、この研究に必要となる史料については、フランス滞在中に史料調査を行い、とくに同県に関する地方行政機関や警察による文書を中心に渉猟した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)