Project/Area Number |
14J07269
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Literature in English
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
町本 亮大 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2016: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2014: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | イギリス観念論 / リベラル・アングリカニズム / レイモンド・ウィリアムズ / 文化と社会 / 文化批評 / オスカー・ワイルド / ヴィクトリア朝 / イギリス理想主義 / キリスト教社会主義 / 社会思想 / ワイルド / ヴィクトリア時代 / 進化論 / キーツ / 倫理的社会主義 / 個人主義 / グリーン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではこれまで、主としてオスカー・ワイルドの著作を同時代の思潮であるイギリス観念論との関連において解釈することを試みてきた。最終年度にあたる本年度は、これまでの成果をより大きな思想史的、文学史的文脈に位置付けるために、イギリス・ニューレフトの代表的思想家であるレイモンド・ウィリアムズの『文化と社会』を起点に、イギリスの共同体主義的思潮とマシュー・アーノルド以後の文化批評・文芸批評家の系譜との関連を検討した。
現在の政治思想史研究において、19世紀イギリスの主要な共同体主義的思潮は、リベラル・アングリカニズム(トマス・アーノルド、F. D. モーリス等)とイギリス観念論(T. H. グリーン、バーナード・ボザンケ、D. G. リッチー等)であると理解されている。しかし、レイモンド・ウィリアムズが『文化と社会』で探求したのは、産業主義、商業主義の社会を断片化する諸力に抗して「共同体」の価値を称揚する思想家、文人たちの系譜であったにもかかわらず、上記の両潮流の存在はほとんど見逃されているといってよい。しかし実際には、『文化と社会』において一つの中心をなすヴィクトリア時代の文化批評の系譜──トマス・カーライル、ジョン・ラスキン、マシュー・アーノルド、ウォルター・ペイター、オスカー・ワイルド──は、リベラル・アングリカンのキリスト教社会思想、イギリス観念論と人脈的、思想的関連が深いものであった。
該当期間の口頭発表においては、『文化と社会』のウィリアムズが、F. R. リーヴィス的批評観(「反哲学」としての批評、キリスト教以後の代替宗教としての文学/批評)、マルクス主義的世俗主義の影響下で、リベラル・アングリカニズムとイギリス観念論へと目を向けることができなかったのではないかという仮説を提示した上で、両潮流と「文化と社会」の系譜の関連を議論した。その後発表原稿を基に論文を執筆した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)