機能性材料の開発を加速させる新規RNAアプタマー修飾医用材料の創出
Project/Area Number |
15J10771
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biomedical engineering/Biomaterial science and engineering
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Research Institution | National Institute of Health Sciences |
Principal Investigator |
森下 裕貴 国立医薬品食品衛生研究所, 医療機器部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | アプタマー / RNA / 血管内皮細胞増殖因子 / 医用材料 / 試験管内選択法 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度より視野を広げた構造探索に基づき、これまでに選定していたVEGF捕捉型RNAアプタマー1種について、新たに6種の短鎖化体を作成し、VEGF165の結合能を評価した。その結果、よりVEGF結合活性が高い短鎖化体を取得することに成功した。 上記で取得した短鎖化体のVEGF165活性保持能を、表面プラズモン共鳴法、及びヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を用いたin vitro試験により評価した結果、本RNAアプタマーは、RNAアプタマー/VEGF165/VEGFR2複合体を形成可能であること、in vitroにおいてVEGF165の細胞増殖促進作用を阻害しないことが明らかとなった。 次に、本RNAアプタマーのVEGFファミリーへの交差性等を表面プラズモン共鳴法により評価した。その結果、本RNAアプタマーは、(1)VEGF165に特異性を示すこと、(2)糖鎖負荷の違い等に関わらずVEGF165を捕捉可能であること、(3)血管新生阻害作用を持つVEGF165スプライスバリアントには結合しないこと、(4)マウス、ラットVEGF164にも結合することから、齧歯類を用いてin vivoでの機能評価が可能であること、が明らかとなった。 次に、本RNAアプタマーを修飾した材料をVEGF165含有血清中でインキュベートした際の、VEGF165の吸着挙動を評価した。その結果、本RNAアプタマーを修飾した材料では、未修飾材料や、核酸修飾の対照としてpoly dT修飾した材料と比較して、VEGF165の吸着量が有意に増加することが明らかとなった。 更に、同材料上でHUVECを培養した際、poly dT修飾した材料と比較して、細胞接着や増殖が変化することが明らかとなった。 以上、本研究課題を通じて、VEGF165を活性を保持したまま濃縮し、材料表面における細胞増殖等を制御可能なRNAアプタマー修飾材料の作製に成功した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)