親集団の学習と変容を基盤とした障害者の地域自立支援プロセスに関する研究
Project/Area Number |
17J00792
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Education
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
橋田 慈子 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | ケアを通した学習 / 知的障害 / 母親 / 教育職員 / 環境 / 人間形成 / 自立 / 障害 / 親 / 家族 / 青年期 / 成人期 / 教育 / 学校改革 / 学習 / インクルーシブ教育 / 教育制度 / 社会参加 / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまでの研究に引き続き、障害のある成人と共に学習実践を展開してきた英国の親の団体(Parents for Inclusion)の参加者に対する聞き取り調査を実施し、参加者が所持する文献資料を収集した。障害のある新生児が誕生したばかりの母親を対象にして学習プログラム“Planning Positive Futures”を実施してきた研修担当の母親2名に対する聞き取り調査を行い、①研修が取り組まれるようになった経緯や、②障害のある成人とのコラボレーションの方法、③研修担当の人々が観察してきた母親たちの内面の変化を明らかにした。 さらに本年度は、障害のある人びとに自発性が芽生える青年期・成人期に、教育に携わる職員がいかに母子の自立を導くことができるのかを調査するため、引き続き、ロンドンの成人教育・継続教育チューターに対する聞き取り調査を実施した。聞き取り調査の結果、①ロンドンの成人教育チューターが知的障害のある人びとの当事者運動の興隆する1980年代に、そうした人たちの「自立したい」という思いを組み込んだ職員研修のプログラムを展開し始め、②継続教育カレッジにおける自立支援アプローチに変容をもたらしていたことがわかった。③今日、継続教育カレッジの職員は、職業的・経済的な訓練以外の方法によっても、家庭訪問等を行うことにより、母親の意識変容という視点から母子の自立を支えているようすが浮かび上がった。 知的障害のある人びとの「ケア」という行為に関わってきた人びとが「ケア」に関わる前後に、どのような認識と行動の変容を経験したのかを検討し、継続的に「ケア」という行為に関わることに、どのような学びの要素が含まれているのかを検討した。こうした研究を通して得ることのできた知見は、すでに学会等で発表を済ませており、今後結果を精緻化させ、公表する予定である。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(14 results)