2歳児における1歳児に対する関わりの生起過程モデル
Project/Area Number |
17J01220
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educational psychology
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
北田 沙也加 東京学芸大学, 連合学校教育学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2018: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2017: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | ベビースキーマ / 乳幼児 / 乳児選好 / 対乳児行動 / 養育的行動 / 世話行動 / トドラー |
Outline of Annual Research Achievements |
保育現場や家庭において,幼児は2歳頃から自分より幼い乳児に対してなでる,物を与える,世話するなど積極的に関わろうとするが,なぜ自身も養育を必要とする幼児期初期から乳児にかかわろうとするのか,その行動の生起メカニズムは明らかでない。本研究では,周囲の養育を引き出すとされるベビースキーマに焦点を当て,幼児がどのくらいベビースキーマ(乳児)に関心をもちやすいのか,その乳児への関心と実際の乳児への関わりはどのような関係性にあるのか,乳児への関心と行動に影響する要因は何か,探索的に検討した。 平成30年度は,平成29年度に引き続き2~5歳児を対象とした注視実験調査および母親を対象とした質問紙調査を実施した。乳児,幼児,大人(成人女性)を被写体とする画像や動画を刺激として注視実験により乳児への関心を調べたところ,2~5歳児は基本的には同じ遊び仲間である幼児や,主たる養育者である大人への関心が高いが,援助が必要な場面においては乳児への関心を高く持つことが明らかとなった。このことから,2~5歳児は乳児らしい顔や動きというよりは,乳児を取り巻く文脈や状況に敏感に反応することが示唆された。このように乳児・幼児・大人の三者がいる状況で,選択的に乳児に関心を向けやすい女児は,普段から乳児に積極的に関わりやすいが,男児ではこのような関係性は見られないことが明らかとなった。 また,男女ともに親から統制的な養育(やるべきことをやりなさいと言う等)を受けている2~5歳児は,自分より幼い乳児に反応しやすく,直接的・間接的な世話行動をよく行うことが明らかとなり,親から受けた養育が乳児へのかかわりのモデルとなり得ることが指摘された。さらに女児においてのみ,弟妹をもつことが乳児への関わりに影響しており,男児ではこのような影響は見られなかったことから,男女で乳児への関わりの生起要因が異なる可能性が新たに示唆された。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(12 results)