Project/Area Number |
17J05972
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
|
Research Institution | Nagoya University |
Research Fellow |
齋藤 菜月 名古屋大学, 環境学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | 共感 / 表情筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
共感は他者の不快感情だけでなく快感情にも生起すると言われており,近年の研究により,快・不快の共感を表出する過程やその神経基盤が異なる可能性が示唆されている。 前年度は,快と不快の共感を同一指標にて測定するための新しい課題を確立し,他者に快または不快な刺激が与えられている際およびその予告時に,大頬骨筋と皺眉筋の活動が対応して増加することを明らかとした。 本年度はさらに,表情筋で測定される共感反応が快と不快の共感の機能差を反映するのかを明らかとするため,社会的要因の有無を取り入れた実験を行った。先行研究では, 快と不快の共感では異なる機能を持つ可能性が間接的に示されており,快への共感には内集団に対する報酬増加の動機付けとなる社会的機能があることを示唆する実験結果が報告されている。そのため,快の共感については,他者に共感が生起したことを伝えることが共感の社会的な機能を説明するのに重要であるだろうと考えられる。このことから,他者に自身の共感反応が見られている場合には快の共感は促進され,一方で不快の共感は他者が自分の反応を見ているか否かに関わらず生起するであろうと考えられる。本実験では,二人の同性参加者が同時に実験に参加した。二人は報酬を受け取る課題と,ペアが受け取る金額を観察する課題を交互に行った。参加者は,ペアの金額観察時の顔が相手に映し出される被撮影条件と,観察課題中の顔を見られることがない単独条件の両方に参加した。その結果,質問紙で測定した共感特性低群において,他者が報酬を受け取っている際の大頬骨筋の活動には条件差があり,ペアの他者に見られている条件でより大きく活動したが,他者の報酬が減額された際の皺眉筋活動は他者に見られているという情報の有無にかかわらず高く生起していた。この結果は,表情筋で測定した共感反応は,感情価の異なる共感の非対称性を反映することを示すものである。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)