A cross-dialectal study on the form and the function of Kakarimusubi in Ryukyuan and Hachijoan dialects
Project/Area Number |
17J10117
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Linguistics
|
Research Institution | National Museum of Ethnology (2020) National Institute for Japanese Language and Linguistics (2017-2019) |
Principal Investigator |
林 由華 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 外来研究員
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2021-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 係り結び / 琉球諸語 / 日琉諸語 / 情報構造 / 焦点構文 / 述語の焦点特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、I) 琉球諸語および八丈語全体における係り結びの調査研究 II) 宮古語諸方言における係り結びおよび係り結びに関係する情報構造やモダリティについての記述の精緻化という2つの軸のもとに進めている。 本年度は中断期間後の延長分としての最終年度であり、昨年度までのIおよびIIに関する研究をまとめ、成果発表を行った。新型コロナウイルスによる影響で、昨年度に続き、主として現地調査に基づく予定していた計画すべてを実行することはできなかったが、本研究の目的である係り結びの対照研究として十分な成果を得ることができたと考える。 主たる成果として、琉球諸語における係り結びと呼ばれてきた現象の多様性とその実態を明らかにしたことがあげられる。より具体的には、北琉球と南琉球(宮古八重山)における係り結び対応現象について、それぞれで関わる形態が異なっていることを整理し、機能的にも大まかに2種類(北琉球タイプ、宮古・八重山タイプ)の2種類に区別できることを示した。焦点助詞 du の出現に伴う述語交替が起こる機能的背景として、北琉球タイプでは主として文タイプの違いがそれを引き起こしているのに対し、宮古・八重山タイプにおいては、情報構造上の理由によりこの交替が起こっていることを示した。これらの成果について発表を行っており、まとめとなる論文を現在投稿準備中である。また、他の研究者とともに古典語や他言語との対照研究も進めた。 上記のように琉球諸語に関しては、期待した成果をあげることができた。八丈語については、コロナ禍などの影響で予定していた調査自体を十全に行うことができなかったが、もともと八丈語と琉球諸語の係り結びは形式的な種類自体が全く異なるものであり、機能的にも独立に研究するべきものであることが確認できた。今後の課題として、十分な足掛かりを作ることができたと考える。
|
Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(4 results)
Research Products
(26 results)