Project/Area Number |
17J11029
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
亀有 碧 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2023-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2019: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2018: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2017: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 中上健次 / テクスト間相互関連性 / インターテクスチュアリティ / 一番はじめの出来事 / 火宅 / 千年の愉楽 / 枯木灘 / 間テクスト性 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、他者としてのアジアや女性がいかに表象されているかという観点から、これまで分析してこなかった中上健次の晩年の作品を分析することに注力した。具体的には以下に述べる3つの研究を実施した。その結果、2本の査読論文を執筆し、掲載されたほか、中上作品研究に関する書評を執筆した。また、中上の晩年の作品を分析する論文を現在執筆中である。 第一に、中上健次の韓国をはじめとするアジア諸国にたいする思索に関する研究をおこなった。本研究では、中上の執筆期間全体における〈アジア〉にたいする言及を通時的にまとめ、その変遷を明らかにするとともに、同時代の思想からの影響関係を示すことで、帝国主義的傾向とその矛盾について文脈化すると同時に、中上の〈アジア〉思想を網羅的に把握しようと試みた。以上の研究成果は、『言語情報科学』21号に査読論文として発表された。 第二に、中上作品における女性表象に関する研究をおこなった。本研究では、中上の小説「十九歳の地図」(一九七三)を題材に、作品内で焦点人物がとらえる女性認識と、本作を高く評価する中上作品研究史との関係をあらためて確認することで、既存の研究の枠組みを批判的に再検討しつつ、中上作品における女性表象を分析する枠組みを作ることを目指した。以上の研究成果は、『昭和文学研究』86巻に査読論文として発表された。 第三に、中上作品における態に関する研究をおこなった。本研究では、中上の語り手にたいするこだわりが、被差別部落差別に代表される日本社会の差別的感情の生成と、近代日本文学の語り方の制度との関係にかんする洞察に基づくうえ、晩年に増加する戯曲や映画原作、劇画原作といった小説ではない形式の作品発表をもたらしたのではないかという観点から、中上作品における態の変遷を分析した。以上の研究成果は、現在投稿を目指し論文執筆中である。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(4 results)
Research Products
(13 results)