中学校技術科におけるメタ認知の育成に着目した生徒用ルーブリックに関する研究
Project/Area Number |
18H00206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1200:Educational technology-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
西本 彰文 熊本大学, 教育学部, 技術職員
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥420,000 (Direct Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2018: ¥420,000 (Direct Cost: ¥420,000)
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Keywords | 技術・家庭科 / メタ認知 / ルーブリック |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では, 中学校技術・家庭科技術分野「評価と活川場面」における生徒の知識の統合を促進させるパフォーマンス課題として不完全構造問題を想定し, 3年間の学びを俯瞰的に自己評価する指針=学びのためのルーブリックとして参照可能な「メタ認知育成に着目した生徒用ルーブリック」の試案作成を行った。 本研究で試作したルーブリックは, 知識の統合的側面に着目したパフォーマンス課題設計用ルーブリック(西本他, 2017), 高等教育向けのAAC&UのVALUERUBULIC, ルーブリックバンク等を元に作成したもので, 第1~第3学年, それぞれに到達すべき生徒の姿を記述し, 生徒が技術・家庭科のゴールを意識し, 自分の本教科での学びをメタ的に捉えやすくすることを狙った。 試作したルーブリックは, 技術・家庭科技術分野の各内容の最終場面に設定される「技術を評価し活用する場面」を対象とし, “材料と加工の技術”, “生物育成の技術”, “エネルギー変換の技術”, “情報の技術”, “統合的課題”, “経験とのつながり”, “他教科とのつながり”, “転移(生活にいかす)”の8項目で構成した。 本研究で作成した生徒用ルーブリックを複数の技術科教員で検討を行った結果, 生徒自身がこれから中学校技術・家庭科技術分野を学ぶ補助ツールとして使用した場合, 作成したルーブリックは生徒のメタ認知的側面や, 学びに向かう力の育成に有用であることが示唆された。しかし, 一方で, 教科(技術・家庭科)特有の見方・考え方の視点が不十分な点や, その活用場面(例えば, 学校外や地域での活動やその学び)が求められることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
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