Project/Area Number |
18H03717
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 16:Astronomy and related fields
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
児玉 忠恭 東北大学, 理学研究科, 教授 (80343101)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢島 秀伸 筑波大学, 計算科学研究センター, 准教授 (10756357)
小山 佑世 国立天文台, ハワイ観測所, 准教授 (40724662)
小野寺 仁人 国立天文台, ハワイ観測所, 助教 (40778396)
田中 壱 国立天文台, ハワイ観測所, RCUH職員 (70374890)
林 将央 国立天文台, 大学共同利用機関等の部局等, 研究員 (30583554)
海老塚 昇 国立研究開発法人理化学研究所, 光量子工学研究センター, 研究員 (80333300)
本原 顕太郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (90343102)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥42,770,000 (Direct Cost: ¥32,900,000、Indirect Cost: ¥9,870,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2020: ¥7,020,000 (Direct Cost: ¥5,400,000、Indirect Cost: ¥1,620,000)
Fiscal Year 2019: ¥14,690,000 (Direct Cost: ¥11,300,000、Indirect Cost: ¥3,390,000)
Fiscal Year 2018: ¥7,800,000 (Direct Cost: ¥6,000,000、Indirect Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 銀河の形成と進化 / 近赤外線撮像観測 / 近赤外線分光観測 / 近赤外線分光装置 / 広視野観測 / 銀河形成・進化 / 星形成史 / 近赤外線分光 / 光学赤外線天文学 / 銀河天文学 / 銀河形成、進化 / 銀河形成 / 銀河進化 / 分光観測 / 近赤外線分光観測装置 / 近赤外線広視野観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本提案は、これまでにない高い感度を持つ中分散グリズムを開発し、それを用いた分光観測を行うことによって、遠方銀河の星形成史を明らかにしようというものである。この新しい高感度グリズムは一昨年度までに完成しすばる望遠鏡のMOIRCS装置にインストールされており、昨年度はテスト観測でのチェックのあと、すばる共同利用観測でこのグリズムを用いた分光観測データを取得している。このデータ解析を進めるとともに、密接に関連する遠方銀河の狭帯域撮像観測、中間帯域観測、可視と近赤外の分光観測を主にすばる望遠鏡とKeck望遠鏡を使って進めた。複数の輝線を用いた星形成銀河の輝線診断や、バルマーブレークを捉えた古い星種族の銀河、その中間の星形成をちょうど止めつつある銀河などの解析を行い、銀河がいつどのようにして星形成活動を活発化させ、その後止めたのか、またそれに及ぼす環境の効果について、研究を行なった。これらは上述の本グリズムで取得した分光スペクトルを元に現在解析を進めている星形成史の研究と相補的である。 なお、本グリズムが搭載されているMOIRCS装置は現在国立天文台のすばる観測所の方針により休眠中で、時限的(2023年1月までの2年間)にSWIMSという新しくかつMOIRCSと類似した装置が現在すばる望遠鏡に取り付けられている。MOIRCSはその後交代で再びすばる望遠鏡に取り付けられることになっており、その間本課題のグリズムを用いた観測ができないため、類似装置SWIMSをメインに使った、密接に関連した観測プログラムを進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在は本課題で開発したグリズムが搭載されているMOIRCS装置がすばる望遠鏡(ハワイ観測所)の判断により休眠中である(代わりに新しい類似装置SWIMSを時限的に運用するため)。従って、それを用いた新たな分光データは2023年2月まで取得できない状態にあるが、昨年度の共同利用観測で取得した遠方の星形成を止めつつある銀河の分光データを既に取得できているため、その解析を行っている。それに加えて、現在類似装置SWIMSを使った、さまざまな観測プログラムを精力的に進めており、これらは本課題の科学テーマと密接に関係しているため、相補的に研究を進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、本課題で制作したグリズムで取得した遠方銀河の分光観測データ(近赤外線スペクトル)を解析し、その星形成史を明らかにするとともに、上述の主にSWIMSを使った関連プログラムも推進し、両者を相補的に解析することで相乗効果を生み出す。また2023年2月にはMOIRCSが再びすばる望遠鏡に取り付けられるので、それに向けて共同利用観測プログラムを準備し、2023年3月に提案を行う。今年度が最終年度であるため、得られた科学成果を国内外の研究会で報告し広く宣伝する予定である。引き続き雇用する研究員と共同で研究を進める。
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