低アレルゲンソバ育成のための種子貯蔵タンパク質遺伝子の多型解析
Project/Area Number |
18J14891
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Crop production science
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Research Institution | Kyoto University |
Research Fellow |
MONSHI FAKHRUL ISLAM 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2019: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | ソバ / アレルゲン / 種子貯蔵タンパク質 / 2Sアルブミン / 13Sグロブリン / 2Sアルブミン |
Outline of Annual Research Achievements |
普通ソバは優れた栽培特性と健康維持増進性をもち、高齢化や地域の過疎化が進む我が国において食糧生産と国土の保全、国民の健康維持を図る上で、注目すべき重要な作物である。しかしながら、時に深刻なアレルギー反応を引き起こすことから、低アレルゲン化が必要である。主要アレルゲンである13Sグロブリンと2Sアルブミンのうち、2Sアルブミンはアナフィラキシー反応の原因物質と考えられている。そこで本研究では、それらの遺伝子の多様性を解析した上で、有用な対立遺伝子を単離・集積することで、アレルゲンの蓄積量削減または組成の改変をし、低アレルゲン化を図ることを目的とした。特に、全ゲノム概要配列データベースにある5つの2Sアルブミン遺伝子g03, g13, g28, g11, g14のうち、偽遺伝子と考えられたg03を除く4種について解析を進めた。 g13, g28についてはヌル対立遺伝子を有するソバ個体を単離し、隔離温室内で自然交配させ、増殖種子を得た。さらにg13についてはヌルアリルホモ接合体種子を得て、g13タンパク質蓄積およびmRNA発現が無いことを確認した。g28については、ヌルアリルホモ接合体を得られなかったものの、その対立遺伝子頻度の高い集団を得た。一方g11, g14については、トリプシン消化性が向上していることが期待される易消化性対立遺伝子を見出し、大腸菌発現系を構築した上で、組換え2Sアルブミンの機能解析を進めた。その結果、野生型に比べ易消化性型ではトリプシン消化性が向上していることが明らかになった。g11の易消化性型対立遺伝子頻度は高いことを確認した。そのため、g13ヌルホモ接合系統に、g11の易消化性形質を組み合わせることは難しくないと予想された。今後は、g28ヌルホモ接合体の作出と、g14の易消化型対立遺伝子を有する個体の効率的選抜方法を開発する必要があると考えられた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)