身体運動における個性の発生原因の探究-パワー発揮への姿勢の影響に着目して-
Project/Area Number |
18J22999
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sports science (A)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
大村 玲音 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2020: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | スポーツバイオメカニクス / 機能論的説明 / バイオメカニクス / 個人差 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の背景となるスポーツバイオメカニクス分野において解決を要する問題は、ある競技について熟練した選手同士でさえも、多様な態様を通じて当該運動課題の解決を図るために、研究者としては、一般性のある理論の構築が困難になるということである。そこで、ある一つの運動課題を遂行する際に見られる複数の動作パターンの違いを説明するということは、そもそもどのようにして行われるべきなのかという点にまで立ち返って検討するというのが本研究課題の意図するところである。 そのための方策として、皮膚表面から少数の筋にターゲットを絞って冷却をすることで一時的かつ局所的な筋力低下が生じた状態における動作観察を可能にするための実験系の構築を行ってきた。これは、特定の身体部位が有する特性の違いと、全体としての動作パターンの関連を分析する方法を確立する際の有用なモデルとなることが期待される。令和2年度は、電気刺激装置を利用して、冷却目標筋に隣接する筋に意図しない筋力低下効果が生じていないかを検証するための実験を実施した。 また、取得された力学的レベルにおける身体運動過程のデータをどのように解釈すれば良いのかという点も当該研究分野において発展が要請される問題である。この点に関して、運動方程式を利用して、筋が発生した力の身体動作への貢献を定量する方法として広く普及しているInduced acceleration analysisという解析手法に含まれる暗黙の仮定として、他の筋との協働関係が考慮されていないという問題があるということを発見した。さらに、発生している筋張力に違いがある場合に、そこにどのような身体運動技術論上の意味があるのかを解釈する際に使用可能なフレームワークを検討し、動作の意味を解釈するためには、比較対象となる反実仮想的状況を適切に定義することが重要であるということを特定した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)