Project/Area Number |
18J23095
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ecology/Environment
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
児玉 紗希江 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2020: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2019: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 個性 / 行動シンドローム / フナ / クローン / 量的遺伝 / 行動反応基準解析 / クローン実験魚 / 反応基準解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年次は行動シンドロームの分析において重要なMixed effect models analysis、および階層性のある複数の変量を一度に分析するためのMulti-level analysisについて理解を深め、新たな手法で再分析を試みた。さらにRのソフトウェアであるASRemlを導入し、多変量データ解析を行った。これらの結果として、主に4つのことが明らかになった。 [1. 行動シンドローム] 餌への反応が速い個体は、未知の場所での探索行動が活発 (大胆さ)、一般的活動性が高い個体は探索行動が不活発 (解釈が難しい)。[2. 捕食者の影響] 捕食者がいる処理群で餌への反応時間が有意に増加、一般的な活動量は有意に減少したことから、捕食者存在下では臆病な性格の魚が生じた。[3. 系統の影響] 複数の系統間で行動形質に違いが見られ、フナの行動形質に遺伝が強く影響していた。[4. 行動の一貫性] 個体内相関では1回目と2回目のテストで個体が同程度の行動レベルを維持していた。しかし個体間相関の再現性は、餌の反応時間と探索行動ではやや弱く、一般的活動性では弱かった。1ヶ月という短い間に、餌に対する反応時間は急速に減少、探索行動は大幅に増加したため、時間に関する再現性は非常に低くなった。 今回、行動形質における捕食者と系統の影響を調べることで、近年注目されている個性および行動シンドローム研究で明らかでなかった基盤的部分を埋める結果が得られた。このようなクローン系統のフナを用いた実験系を組み、反応基準解析を多変量解析で行ったことは、個性研究において新たなモデル的実験体系を示すものである。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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