三角縁神獣鏡の製作地解明に向けたミューオンビームによる非破壊成分分析とその検証
Project/Area Number |
19H01357
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03060:Cultural assets study-related
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Research Institution | Kyoto Tachibana University (2022-2023) Okayama University (2019-2021) |
Principal Investigator |
南 健太郎 京都橘大学, 文学部, 准教授 (60610110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三船 温尚 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 教授 (20181969)
佐藤 朗 大阪大学, 大学院理学研究科, 助教 (40362610)
長柄 毅一 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 教授 (60443420)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥15,730,000 (Direct Cost: ¥12,100,000、Indirect Cost: ¥3,630,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥11,180,000 (Direct Cost: ¥8,600,000、Indirect Cost: ¥2,580,000)
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Keywords | 三角縁神獣鏡 / ミューオン / 完全非破壊成分分析 / 鋳造実験 / 三次元計測 / 湯流れ・凝固シュミレーション / 蛍光X線分析 / 湯流れ、凝固シミュレーション / 魏晋鏡 / 倭製鏡 / 成分分析 / 鋳造技術 / 湯口 / ミューオンビーム / 非破壊成分分析 / 非破壊 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、三角縁神獣鏡製作地の推定に向けて、その鋳造技術の解明を目指すものである。そのために、新しい完全非破壊技術であるミューオン非破壊分析法を利用する。ミューオン非破壊分析により、これまでに成し得なかった表面の錆などに影響されない定量的な成分分析が可能となる。本研究では、ミューオン非破壊分析法により1面の三角縁神獣鏡につき2ヶ所成分比を計測し、そのデータを基に鋳造実験によって複製品を製作する。この鋳造実験によって製造過程における化学変化を再現させることで、三角縁神獣鏡の具体的な鋳造方法を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は三角縁神獣鏡の鋳造方法の検討、漢鏡のミューオン非破壊分析結果の検討、研究成果の社会発信をおこなった。 【鋳造方法の検討】鋳造実験結果の精査、および実物の資料調査をおこなった。鋳造実験では鋳型の設置角度を変えて10面の三角縁神獣鏡の模造鏡を製作し、製品に生じる鋳造欠陥にどのような差異がみられるのかを検討した。また各部のサイズを計測し、凝固収縮などのデータを数値化した。鋳造欠陥は鋳型の設置角度によって異なっており、明確な差異を見出すことができた。このことから三角物神獣鏡製作工人の鋳造方法に関する新たな知見を得ることができた。 【ミューオン非破壊分析結果の検討】ミューオン非破壊分析の結果の精度を確認するためには他手法とのクロスチェックが重要になるが、ミューオン実験で得られたスペクトルを蛍光X線分析結果と比較するためには、標準資料を用いて各元素の比率をwt%に変換する作業が必須である。このため今年度はミューオン非破壊実験結果の解析をおこない、他手法による成分分析結果との比較をおこなうための準備を進めた。この結果については研究期間終了後に公表を予定している。 【社会発信】研究成果を社会へと発信するために、国際シンポジウムを開催した。シンポジウムは対面とオンラインのハイブリッドでおこなった。考古学においてミューオン非破壊分析は、ミューオンX線の特徴、実験手法、期待される成果、遺物へ与える影響といった面の情報共有がまだ十分ではない。本シンポジウムは、ミューオン非破壊分析を中心とした国内外の青銅器研究の新手法にクローズアップした内容で構成し、考古学と関連諸科学のさらなる融合を進展させるものとなった。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(5 results)
Research Products
(42 results)