Circulation of Ancient Textiles and Transmission of Textile Techniques from the Perspective of Central Eurasian Archaeological Materials
Project/Area Number |
19K13397
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 03050:Archaeology-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
村上 智見 北海道大学, スラブ・ユーラシア研究センター, 特任助教 (70722362)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 考古学 / 染織 / 文化交流 / シルクロード / 中央ユーラシア / 染織品 / 東西交流 / 唐 / ユーラシア |
Outline of Research at the Start |
「シルクロード」の代表的交易品であるはずの「シルク」について、我々はその産地や特徴、交易ルートなどを十分に明らかにできていない。その大きな要因は、生産地ごとの染織品の特徴が十分に明らかにされていないことにある。そこで本研究では、日本を含む古代ユーラシアにおいて、「どのような染織品が、どこで生産され、どこへもたらされたのか?」を明らかにすることを目的として、未調査資料の多い中央ユーラシア出土品に着目し、中国出土品および日本に伝世する染織品と比較することで、生産地ごとの特徴、技術伝播・染織品流通の様相を明らかにする。これにより、古代ユーラシアの染織文化、および東西交流の一端を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、広く古代日本とユーラシアを舞台に、「どのような染織品が、どこで生産され、どこへもたらされたのか?」を明らかにすることを目的に、中国漢代から正倉院宝物がもたらされた8世紀頃までの染織品に着目し、中央ユーラシア出土品の調査を実施する。 2019年~2021年度は新型コロナウイルス感染拡大による影響により、海外調査の実施は叶わなかったが、国内においてできる限り研究を進め、特にモンゴルの唐様式墓出土染織品、カフィル・カラ遺跡出土炭化織物の分析を進めることができた。2019~2021年度の研究成果として、あわせて学会報告5件、論文・報告等7本を発表することができた。2022年度は海外調査を再開し、ウズベキスタンのカフィル・カラ遺跡(ソグディアナの都市遺跡)から出土した炭化染織資料の収集、および土器布圧痕の分析を進めることができた。 2023年度も海外調査を行うことができた。今年度は、ウズベキスタンのコク・テパ遺跡から出土した初期鉄器時代の土器布圧痕について集中的に調査を行った。当該地域においては7世紀以前の実物の織物資料がほとんど出土しておらず、布圧痕から織物文化を明らかにしようと試みた。その結果、平織、綾織、編布など7種類もの技法を明らかにすることができた。中には糸が細く、単糸および織密度が均質の非常に高品質な織物もみられた。以上から、当該地域ではすでに初期鉄器時代に、単なる平織布だけではない高級織物が製作されていたことを明らかにすることができた。 本研究成果は学会発表1件を行ったほか、セミナー報告1件を行うことができた。セミナーでは本研究成果を論文形式で提出しており、今後ブラッシュアップして学会誌に投稿予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(16 results)