新たなASLアプローチを用いたMRAおよび灌流画像の開発と臨床応用
Project/Area Number |
20K08111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
栂尾 理 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10452749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 一史 九州大学, 大学病院, 助教 (20529838)
樋渡 昭雄 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30444855)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | MRI / Arterial spin labeling / MR angiography / arterial spin labeling / MR Angiography / 脳血管障害 / 脳灌流画像 |
Outline of Research at the Start |
本研究ではこれらの新しいASLアプローチを用いたMRAおよび灌流画像の開発とその臨床応用を目指す。まずAccASLによる脳灌流画像の定量性の検討を行う。SPECTを基準とし定量性を比較する。次に4D-PACKの臨床的有用性を検討する。脳動静脈短絡性疾患の患者において4D-PACKを撮像し、各コンポーネントの描出能についてContrast-to-noise Ratioの測定を行うことで検討する。最後に4D-S-PACKの撮像条件の最適化と後処理法の開発を行う。超選択的ラベルの位置やサイズの最適化、血管選択性の確認を行う。人工知能による自動ラベル位置決定アルゴリズムの開発も行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
閉塞性脳血管障害や脳動静脈短絡疾患の診断および治療においては脳血管構造や血行動態の可視化および灌流の把握が重要である。これらの評価を行うためのgold standardとなる検査は脳血管造影(DSA)および脳血流SPECT・PETであるが、臨床の現場ではより非侵襲的な手法が求められる。本研究の目的は完全に非侵襲的な新たなarterial spin labeling (ASL)アプローチを用いた頭部MR angiography (MRA)および脳灌流画像の開発とその臨床応用を行うことであり、具体的に以下の3点である。1) Acceleration selective ASL (AccASL)を用いた灌流画像の開発、2) Pseudo-continuous ASL (pCASL)を用いた4D-MRAの臨床応用、3) Superselective pCASLを用いた血管超選択的 4D-MRA(4D-S-PACK)の開発と臨床応用 昨年度に3)の4D-S-PACKの最適な撮像パラメータおよびラベル位置の決定と硬膜動静脈瘻における血管描出の描出能の評価を行い、臨床的有用性を確認した。本年度はそれに引き続いて4D-S-PACKの頭蓋内動静脈短絡性疾患の患者における血管塞栓術や手術の治療効果の判定における有用性を検討する目的で症例を蓄積している。治療の前後、また治療後に経時的に4D-4D-PACKもしくは4D-S-PACKを撮像し、シャント血流の残存の有無や再発の有無をこれらの手法で評価することができるかどうかを検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までに4D-S-PACKの最適な撮像条件の決定と硬膜動静脈瘻における血管描出の描出能の評価を行った。それに引き続いて本年度は4D-S-PACKの頭蓋内動静脈短絡性疾患を有する患者における血管塞栓術の治療効果の判定における有用性を検討する目的で症例を蓄積している。血管塞栓術前、後で経時的に4D-PACKを撮像し、シャント血流の残存の有無や再発の有無を4D-S-PACKで評価することができるかどうかを検討する予定である。概ね当初の計画通りに進捗しているが、さらなる症例数の蓄積が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は引き続き、4D-S-PACKの頭蓋内動静脈短絡性疾患患者における血管塞栓術の治療効果の判定における有用性を検討するため症例を蓄積していく。脳動静脈奇形もしくは硬膜動静脈瘻の患者の血管塞栓術の前後もしは手術前後で4D-PACKもしくは4D-S-PACKを撮像し、シャント血流の残存の有無や再発の有無を評価することができるかどうかを検討していく予定である。さらに他の臨床応用として頭蓋内外血管バイパス術を行った症例において撮像し、バイパス血管を介する血流を選択的に描出することができるか、脳腫瘍の栄養動脈の同定における有用性についても症例を蓄積し、検討していく予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)