• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

寒暖境界期および寒冷期の死後経過時間推定精度向上に資する法昆虫学的指標の探索

Research Project

Project/Area Number 21K10529
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 58040:Forensics medicine-related
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

三枝 聖  岩手医科大学, 教養教育センター, 准教授 (30398490)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高宮 正隆  岩手医科大学, 医学部, 教授 (30364334)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2021)
Budget Amount *help
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Keywordsクロバエ科 / 寒冷期 / 寒暖境界期 / 遺伝子発現 / 休眠 / 低温耐性 / 法昆虫学 / 死後経過時間推定 / 早期入植双翅目
Outline of Research at the Start

現在,寒暖境界期および寒冷期における法昆虫学的死後経過時間推定は温暖期に比し精度が劣る。原因として温暖期昆虫の休眠/覚醒,寒冷期昆虫の緩徐な成長と基礎的知見が乏しいことが挙げられる。そこで,温暖期の双翅目についての休眠/覚醒条件の把握と,寒冷期のクロバエ科4種の幼若期体長の経時的変化および生活環に要する積算時度(ADH)などの基礎的知見を得る。併せて,昆虫の成長および低温耐性に関わる遺伝子の発現量を定量的PCRにて経時的に測定し,日齢あるいは季節鑑別の指標として,死後経過時間推定精度の向上に資する遺伝子の探索を行う。また,事例適用を通じて.遺伝子発現解析の指標としての有用性を検証する。

Outline of Annual Research Achievements

温暖期に活動する死体への早期入植昆虫であるクロバエ科・ニクバエ科は、抱卵雌成虫個体が特定の明暗周期・温度を経験して以降に産卵・産仔された個体が一定の段階で成長を一時停止し休眠することが知られている。一方で、休眠から覚醒し活動を再開する条件については明らかになっていない。覚醒(活動再開)条件が明らかになれば、特に早春・春期の法昆虫学事例において有用な情報となりうる。寒冷期に活動する早期入植クロバエ科は成長速度が緩徐であり、幼虫の体長を死後経過時間推定の指標とした場合、温暖期に比して推定精度が劣ることが経験上明らかである。しかしながら、低温環境下における産卵から成虫の羽化までに要する時間についての報告は数少なく、指標化に至っていない。これまで冬期に屋外で採集したホホアカクロバエ Calliphora vicina 雌成虫個体由来の卵塊を明暗周期(明期:12h,暗期:12h)・15℃の管理環境で飼育した結果、約45日で成虫が羽化したことを報告した。しかしながら、成虫羽化を観察した際、屋外は厳冬期で積雪がある状態で、時間指標としての有効性は限定されていた。そこで、暗期の温度を10℃,明記の温度を20℃に設定し、寒暖境界期の屋外環境におけるクロバエ科の成長速度を含む生態を観察している。しかし、解析対象とした主に寒冷期に活動するクロバエ科4種は継代飼育が困難であり、かつ、コロナ禍や天候不順等が原因で、抱卵雌成虫の屋外採集から卵塊を得ることが難しかったため、以前実施した定温(15℃)環境との発育の差異などを検討するには例数が不充分であり、予定していた遺伝子解析はほぼ未実施の状態である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

特に、本申請研究の主たる解析対象である寒冷期に活動する早期入植クロバエ科4種(ケブカクロバエ,オオクロバエ,ホホアカクロバエ,フタオクロバエ)について、屋外採集・解剖事例とも、充分量の試料(卵塊あるいは幼虫個体)が得られず、遺伝子発現解析はほぼ未実施であるため、研究の進捗状況は予定より遅れている。

Strategy for Future Research Activity

比較的入手が容易な温暖期に活動するクロバエ科・ニクバエ科の早期入植種について、寒暖境界期を想定した管理環境にて飼育し、実験的に休眠個体を誘導し、遺伝子解析を実施するとともに、本申請研究の主たる対象である、寒冷期に活動する早期入植クロバエ科4種の入手効率向上に努める。また、特に温暖期には、発見現場より収容された死体が法医解剖に付されるまで、警察署死体安置所内の大型冷蔵庫に保管される場合が多いため、冷蔵庫保管なと短期的な低温環境暴露による成長への影響を遺伝子発現の面から検討したい。

Report

(1 results)
  • 2021 Research-status Report

Research Products

(1 results)

All 2021

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] A case in which postmortem interval was estimated by diapause of the warm-season flies2021

    • Author(s)
      Kiyoshi Saigusa, Masataka Takamiya, Sachiko Fujita and Yasuhiro Aoki
    • Organizer
      100. Jahrestagung der Deutschen Gesellschaft fur Rechtsmedizin (DGRM).
    • Related Report
      2021 Research-status Report
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi