Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
高血糖動物であるニワトリは、正常なヒトと比較して2-3倍高い血糖値を示す。グルコースはタンパク質と非酵素的に結合し、最終的に終末糖化産物(AGEs)を形成する(糖化反応)。糖化反応の中間代謝産物であるジカルボニル化合物は、インスリン抵抗性の惹起、酸化ストレスの亢進および血圧の上昇を引き起こし、これらはニワトリの生産性を低下させる恐れがある。しかしながら、ニワトリにおいてはジカルボニル化合物に関する基礎的知見が不足している。本研究では、ニワトリにおけるジカルボニル化合物の基礎的知見を集め、その生理的意義を明らかにすることで、ニワトリの生産性向上を目指す新規のアプローチを提示することを目的とする。