Project/Area Number |
22K13613
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | Komazawa Women's University (2023) Jumonji University (2022) |
Principal Investigator |
小林 亘 駒沢女子大学, 人間健康学部, 助教 (90895559)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | チコリー / メタボロミクス / 食素材 / 栄養生化学 / 機能性食品 |
Outline of Research at the Start |
チコリーに含まれるチコリ酸,キナ酸およびクマリンといったフィトケミカルには,多様な健康効果が報告されているが,その類縁化合物の生理活性機序については,比較検討がなされていない。本研究では,ガスクロマトグラフ-質量分析装置などの精密分析機器を用いて,チコリー含有成分とその分子構造を網羅的に探索する。そして,培養細胞系試験による機能性スクリーニング,動物実験系による吸収,代謝および薬理動態試験を実施することで,チコリー由来機能性因子の構造特異的な機能性作用機序を解明する。機能性因子の物性や特性を活かしたチコリーの調理・加工法,機能性食品開発といった実生活への応用を見据えた研究展開を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画のうち,当該研究年度では「(2)チコリー抽出物の分画および機能性スクリーニング」および「(3)機能性成分の単離・同定」を実施した。 (2)チコリーのエタノール抽出物(葉部,根茎部および根皮部)について,液々分配を行い,極性の異なる分画物を得た。次いで,RAW264.7細胞を用いたLPS誘導炎症惹起に対するチコリー分画物の効果を検証したところ,根茎部および根皮部の中極性画分において,LPSによる炎症惹起を抑制することが明らかとなっ た。これらの分格物について,ODSカラムを用いたHPLC分析を行った結果,260 nmの吸収波長において,免疫賦活作用への寄与が示唆される7つの特徴的なピークを確認した。 (3)免疫賦活作用が示唆されたチコリー根茎部および根皮部の中極性画分について,合成吸着剤(HP20)を充填したオープンカラムクロマトグラフィーに負荷し,夾雑物を除去した。HP20吸着画分をメタノールで溶出し,粗精製した溶出液を得た。溶出液は全量乾固後,メタノールに完全溶解し,フィルターろ過を行い,分取HPLCを用いて繰り返し分離精製を試みた。しかしながら,分画物の収量が微量であり,完全な単離精製が困難であったことから,当該年度においてターゲットの同定には至らず,現在抽出スケールの拡大と分取条件の再検討を行っている。 また,令和4年度に得られた研究成果の一部は,当該研究年度において国際誌であるJournal of Food Scienceに受理,掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度では,「(4)動物実験による健康機能性の検討および作用機序の解明」までの実施を予定していたが,研究代表者の所属変更に伴い,利用できる機器および設備に制限が生じたため,「(3)機能性成分の単離・同定」を優先して実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
当該年度の研究成果を踏まえ,「(3)機能性成分の単離・同定」を早急に推進していく予定である。また,現所属機関において動物実験を行う設備が整っていないため,外部委託による機能性評価試験も検討していく。
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