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中学校英語授業におけるLanguaging活用による総合的な技能育成

Research Project

Project/Area Number 23903002
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 外国語・外国文学
Research Institution長野県茅野市立東部中学校

Principal Investigator

牛山 真弓  長野県茅野市立東部中学校, 教員

Project Period (FY) 2011
Project Status Completed (Fiscal Year 2011)
Budget Amount *help
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2011: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
KeywordsLanguaging / ライティング能力育成 / 4技能の総合的な育成
Research Abstract

今年(平成23年)度,茅野市4校の中学1年生511名を対象に6月に行ったアンケート調査の結果,80%の生徒が「中学校の英語が楽しい」と答え,主な理由はゲームなどの活動ではなく,「分からなかったことが分かった」という課題解決の達成感からであった。一方,「授業で困っていることがある」と答えた生徒は14%おり,理由は「書くことが難しく覚えられない」というものであった。学年が上がり「書けない」経験が重なると,学習に対するモチベーションが降下する傾向がある。生徒の成就感や満足感を大切にし,ライティングとスピーキング力を向上させるため,Swain(2006)の主張する'Languaging'即ち,「口頭で解説をしながら課題を読み進めていくことで学習者は,より正確で,深い理解に到達し,定着が促進される」という理論を基盤に,ライティング活動後のフィードバックとしてLanguagingを取り入れた。生徒が間違いを振り返り,理解を促進し自信を持つことでライティングとスピーキングの両方で,正確性も文の量も増加すると考え,検証授業を行った。
具体的には中学1年生23名を対象に,生徒がつまづきやすい3単現の'-s'を対象文法項目とし,1.生徒がひとつのテーマに従い,10分間で出来るだけ沢山の英文を書く2.教師は作文を回収し,エラー箇所に下線を引く3.生徒はエラー箇所についてペアで対話をしながら,修正する,という手順を取った。対話は全てICレコーダーで録音し,(1)メタ言語的説明を行い,主体的にエラーを発見した生徒,(2)ペアの発話を摸倣した生徒,(3)ペアの発話を黙って聞いていた生徒,にタイプを分け,ライティングは事前テスト,事後テスト,8日後の遅延テストを,スピーキングは事後テストと遅延テストを行い,生徒の書く/話す英文の質と量の変化からその効果を検証した。結果,全体でライティングにおいては,44%正確性が向上し,総文数も平均2文増加傾向が見られた。また,上記(1)~(3)のタイプ別分析では,どのグループも17%~68%正確性が向上した。しかし,遅延テストでは(3)の生徒だけ正答率が著しく下降した。一方スピーキングでの正答率変化は,対応のあるt検定により検証したが,有意差が見られなかった。
本研究を総括するならば,メタ言語的説明によるLanguagingが少なくともライティング力向上に効果があることを示唆するもので,これは,新学習指導要領の唱える「4技能を総合的に育成する」目標のうち,これまで不十分であった「ライティング能力の育成」に貢献できるものではないかと考える。しかし,対象文法項目が限られていたことから,今後はさらに多様な形態素について検証を行う必要がある。また,本研究で事前テストがなく,事後テスト,遅延テストが非有意であったスピーキング能力に関しても,再度検証を行う必要がある。

Report

(1 results)
  • 2011 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] ニュージーランドのESOL教育における英語発達段階指標-指標を持たない日本の英語教育との国際比較-2012

    • Author(s)
      村上美保子, 高島英幸, 今井典子, 東野裕子, 桐生直幸, 奥村耕一, 牛山真弓, 石毛佐和子, 柿本早妃, 八代晃, 人見徹
    • Journal Title

      人文研究論叢(星城大学)

      Volume: 第8号(論文) Pages: 1-26

    • NAID

      120006588751

    • Related Report
      2011 Annual Research Report
    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] ESL政策を堅持する香港の英語教育から日本の英語教育への示唆(その1・その2)2012

    • Author(s)
      村上美保子, 高鳥英幸, 今井典子, 東野裕子, 奥村耕一, 石毛佐和子, 牛山真弓, 斯波隆晃, 人見徹
    • Journal Title

      人文研究論叢(星城大学)

      Volume: 第8号(研究ノート) Pages: 105-126

    • Related Report
      2011 Annual Research Report

URL: 

Published: 2011-04-06   Modified: 2016-04-21  

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