余効すべり過程の理論解析と数値モデリングに基づく摩擦特性の推定
Publicly Offered Research
Project Area | Crustal dynamics-Unified understanding of intraisland deformation after the great Tohoku-oki earthquake- |
Project/Area Number |
15H01148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
有吉 慶介 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地震津波海域観測研究開発センター, 研究員 (20436075)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 余効すべり / 摩擦構成則 / 断層力学 / 地震学 / ゆっくり地震 / 余震発生過程 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,余効すべり伝播速度と摩擦特性との関係について,数値シミュレーション結果に基づく近似条件を駆使して,解析的に導出することに成功した.その結果が妥当かどうかを検証するため,解析解で求められた伝播速度と,数値シミュレーションで実際に伝播した速度を比較した結果,地表に近い地点を除いた全域において,1桁以内に収まっていることを確認した. これにより,解析解と摩擦特性との関係を定量的に議論することが可能となった.そのうち,摩擦係数と有効法線応力との関係について着目すると,有効法線応力が非常に小さい場合,速度増加に伴う摩擦抵抗力の降下量(b*sigma)が小さくなるため,時間遅れを伴う伝播が出来ないことが理論的に説明することが出来た.これは,海溝に近いごく近傍において,見かけ摩擦係数が小さいなどの条件が重なると,余効すべりによってすべり欠損を解消することが出来ず,深部側で発生した地震と共に一気にすべることでしか解放できないことを示唆するものである. 上記の解釈は,東北地方太平洋沖地震の観測結果と整合するものであり,話をまとめるにあたり,UC Berkeley の Roland Burgmann 教授の元に滞在し,その研究室の学生達とも有意義な議論をすることが出来た.また,天然資源の開発利用に関する日米会議(UJNR)地震調査専門部会がナパで開催され,この研究が発展する元の論文の著者である米国地質調査所(USGS) の Joan Gomberg 氏らと議論することが出来,米国での滞在を通じて人脈も広げることが出来た. これまでの研究では究明出来なかったことから,近いうちに主要な国際科学雑誌の論文としてまとめる予定である.
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)