研究領域 | 非線形発振現象を基盤としたヒューマンネイチャーの理解 |
研究課題/領域番号 |
15H05872
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
福田 敦夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50254272)
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研究分担者 |
柳川 右千夫 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90202366)
江川 潔 北海道大学, 医学研究院, 助教 (40450829)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
118,040千円 (直接経費: 90,800千円、間接経費: 27,240千円)
2019年度: 21,320千円 (直接経費: 16,400千円、間接経費: 4,920千円)
2018年度: 21,320千円 (直接経費: 16,400千円、間接経費: 4,920千円)
2017年度: 21,320千円 (直接経費: 16,400千円、間接経費: 4,920千円)
2016年度: 21,320千円 (直接経費: 16,400千円、間接経費: 4,920千円)
2015年度: 32,760千円 (直接経費: 25,200千円、間接経費: 7,560千円)
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キーワード | GABA / Cl- / Ca2+振動 / γ振動 / てんかん / Cl- / KCC2 / NKCC1 / Ca2+振動 / ノイズ / タウリン / 膜電流振動 |
研究成果の概要 |
膜電位振動からCa2+振動への遷移、神経細胞発振が細胞集団発振となり神経回路同期から脳波の律動成分となる過程等の発振モダリティを含む多次元多階層のモーダルシフトとその機序をGABA-Cl-ホメオダイナミクス理論に基づき動物実験で探索した。てんかん原性を惹起する分子の機能、周期的ホルモン分泌に影響する興奮性GABA、ドーパミン神経細胞への過剰な神経結合の原因遺伝子、Cl-トランスポーターのリン酸化状態による振動現象変化、γ振動発生機構に関わるGABAシナプス、静磁場刺激が大脳皮質神経回路機能に与える影響、神経細胞発振がネットワーク病態へモーダルシフトする機序のモデル化等の解明を試み成果があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
てんかん症例の遺伝子変異と脳波の関連性、興奮性GABAがもたらすCRHやGnRHの周期変動、MHCI異常によるドーパミン細胞でのネットワーク異常が薬物依存や発振を誘発する可能性、KCC2持続リン酸化によるGABA作用減弱により感覚刺激誘発性のけいれん重積などの発振や呼吸運動、歩行運動のリズム異常が起こること、パルブアルブミンGABA細胞が関わるシナプスによるγ振動発生機構と行動の維持/更新との関連性、ヒトでも利用される静磁場刺激がCl-チャネルを介し脳波に影響すること等を明らかにした。いずれも学術的意義や社会的意義が高く、一流誌の表紙とeditorによる紹介記事、新聞報道など客観的評価も得た。
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