研究領域 | 細胞社会ダイバーシティーの統合的解明と制御 |
研究課題/領域番号 |
17H06330
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
川崎 秀二 岩手大学, 理工学部, 准教授 (10282922)
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研究分担者 |
富田 浩史 岩手大学, 理工学部, 教授 (40302088)
菅野 江里子 岩手大学, 理工学部, 准教授 (70375210)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
79,560千円 (直接経費: 61,200千円、間接経費: 18,360千円)
2021年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2020年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2019年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2018年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
2017年度: 21,320千円 (直接経費: 16,400千円、間接経費: 4,920千円)
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キーワード | 遺伝子的メカニズムのパターン相図 / 1細胞解析 / 発現量ベクトルの相互作用 / オプトジェネティクス / 光感受性 / チャネルロドプシン / 卵巣がん / 遺伝子的メカニズム / 網膜色素変性症 / 光受容クロライドチャネル遺伝子 / ComV1遺伝子 / 遺伝子発現量 / 多変量解析 / 遺伝子発現パターン相図 / 一細胞解析 / TGF-beta / 主成分分析 / 局所相関 / 擬似時間 / 卵巣癌 / 主成分固有値 / がん / 遺伝子 / 細胞クラスタ間相互作用 / 数理モデル / クラスタリング / 連鎖関係 / 分子経路ネットワーク / 確率モデル / 相転移 / 弾性と塑性 / 細胞分化スイッチング |
研究成果の概要 |
卵巣がん遺伝子発現量データに対し,各遺伝子の発現量ベクトル(長さ約300)に対し,ある2種類の統計量をとり,それらを軸として各遺伝子を散布図的なパターン図に表す事を行った.これにより,上記の相互作用関係が複数の制御系統に沿ってのストリームラインとして明確に定量化および視覚化される事が分かった. また,次世代シーケンサーによる解析で光受容チャネル遺伝子の機能発現に重要な役割を担う遺伝子の発現亢進が確認され免疫組織化学により網膜のミューラー細胞に存在することがあきらかとなった。また、細胞数計測により遺伝子導入された細胞が長期間障害されることなく残存することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん形成の遺伝子的メカニズムの数理的側面からの解析において,従来主流であった細胞系譜過程の推定という問題に対し,遺伝子系譜過程の推定とも言うべき新しい観点をもたらした.それはある統計量に基づく遺伝子発現量ベクトルのパターン図を作成する事であり,Ad Hoc でない解析法の基礎を与えた.それにより1つの基盤的手法となるフレームワークを提案する事が出来た. また,失明に対する視覚再建治療として、オプトジェネティック遺伝子治療技術について、次世代シーケンサーを用いて網羅的に遺伝子発現を調べることによって、それらの一端を明らかすることができ、遺伝子治療の実用化への重要な知見が得られた。
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