研究領域 | 霊長類発生学研究の基盤構築 |
研究課題/領域番号 |
20H05763
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研究種目 |
学術変革領域研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅲ)
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
築山 智之 滋賀医科大学, 動物生命科学研究センター, 特任准教授 (60612132)
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研究期間 (年度) |
2020-10-02 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
38,220千円 (直接経費: 29,400千円、間接経費: 8,820千円)
2022年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2021年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
2020年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 遺伝子改変 / カニクイザル |
研究開始時の研究の概要 |
霊長類発生の理解やその制御・再構築を進めるためには、高度な発生工学技術・遺伝子改変技術の開発が必要不可欠である。 本研究では、従来法のモザイク性や低効率といった欠点を克服し、次世代型の霊長類遺伝子改変技術の基盤を構築することで領域で構築する試験管内胚発生モデルにおける機能実験を可能にすることを目的とする。 本研究班ならびに渡部班の霊長類遺伝子改変技術を、中村班、高島班で構築する試験管内霊長類胚発生モデルと組み合わせて得られる成果は、今後、他の発生生物学研究者が霊長類研究に参画する際の重要な技術基盤となることが期待され、各種細胞系譜分化の機構解明に大きく貢献できると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究では、 トランスジェニック動物におけモザイク性の解消という目標の達成のために、トランスポゾンベクター法の改良を行った。 独自に構築したpiggyBac(PB)トランスポゾンによるトランスジェニック動物の作出法をカニクイザルに適用し、全身で複数の蛍光タンパク質を発現するトランスジェニックカニクイザルの作出に成功した。また、このサルについての詳細な表現型解析を行い、各組織におけるトランスジーンの発現状態を明らかにしたとともに、トランスジーンのゲノムへの挿入位置の同定も行った。 さらに、発現時期を制御可能な改変PBaseベクターを用い、非モザイク動物を高率で作出できる条件を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実験動物の遺伝子改変技術は、遺伝子機能の解明、有用動物の作出、ヒト疾患の病態解明など、生物学、医学の発展に多大な貢献をしてきた一方、小動物モデルでヒトの現象を再現するには限界もある。ヒトにおける遺伝子改変は倫理的問題について議論が尽くされておらず、ヒト胚を用いることは難しい。そこで、非ヒト霊長類胚を用いた遺伝子改変技術の確立は今後より重要度が増すと考えられる。 なお、本研究で開発したトランスポゾン転移酵素の活性制御技術は、カニクイザルへの応用のみならず、ブタやウシなどの他の大動物モデルへの応用も期待でき、生殖サイクルの長い動物種でも効率的にF0解析を行うための基盤技術となることが期待される。
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