研究領域 | 性差構築の分子基盤 |
研究課題/領域番号 |
22132008
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武山 健一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 准教授 (30323570)
|
研究分担者 |
今井 祐記 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特任講師 (10423873)
岡田 麻衣子 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (00572330)
藤木 亮次 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (40534516)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
64,090千円 (直接経費: 49,300千円、間接経費: 14,790千円)
2012年度: 21,320千円 (直接経費: 16,400千円、間接経費: 4,920千円)
2011年度: 23,270千円 (直接経費: 17,900千円、間接経費: 5,370千円)
2010年度: 19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)
|
キーワード | 性ホルモン / 核内受容体 / エピゲノム / クロマチン / 性差 / エピジェネティクス / Y染色体 / Zfpタンパク / クロマチン高次構造 / 性ホルモン受容体 / ヒストンアセチル化修飾 / DNAメチル化修飾 |
研究概要 |
「研究の目的」 本研究では、性差構築におけるエピゲノムコードの解明を研究課題として、ピストン修飾やそれに伴うクロマチン構造変化等のエピジェネティクスの性差を見いだすことである。これまで、エピジェネティクスの現象に性ホルモンや性染色体依存的性差は判然としていない。そのため、本研究アプローチでは、細胞レベルでの性ホルモンによるエピゲノム調節を解析することとした。 「研究実施計画とその成果」 性差の認められる組織や器官において、それらを構成する細胞の分化や維持について着目した。特に、間葉系幹細胞は骨芽細胞、脂肪細胞、B細胞など多様に細胞分化することが明らかであるが、これら細胞数や細胞分化には性差が認められる。本研究では、これら細胞分化に必須となるZincfingerタンパク質(Zfp)に着目し、核内におけるZfpやタンパク複合体精製を行った。興味深いことに既知のクロマチンリモデリング因子複合体構成因子に加え、これまで染色体上では着目されていない酵素を見いだした。この点をより詳細に検討するため、タンパク精製を繰り返し、複合体構成因子の全貌を解明することができた。更にこの酵素活性が複合体中に存在することが判明した。また、この酵素遺伝子を不活性化させると、間葉系幹細胞の分化促進や細胞系譜に異常が生じることが明らかとなった。これらのことから、細胞分化における新たな分子機構が明らかとなり、今後、細胞分化における性ホルモンやY染色体とのシグナルクロストークを解明する糸口を提案できた。 以上、細胞分化制御における新たな性差のエピジェネティクスの分子機構解明の一端を見いだすことに成功した。
|