研究課題/領域番号 |
01301074
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
一般理論
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
大山 道広 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (10051517)
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研究分担者 |
塩澤 修平 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (90146564)
出井 文男 神戸大学, 経営学部, 助教授 (90093541)
吉野 直行 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (50128584)
牧 厚志 慶應義塾大学, 商学部, 教授 (20051906)
西村 和雄 京都大学, 経済研究所, 教授 (60145654)
矢野 誠 横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (30191175)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1989年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 資本市場 / 経常収支 / 国際貸借 / 直接投資 / 為替レ-ト / 財政金融政策 / 政策協調 / 景気変動 / 金融自由化・国際化 / 購買力平価 / 対外債務 / 資本移動 / 経済成長 / 国際分業 / 経常収支不均衡 / 為替レ-ト決定理論 / 交易条件 / 債務累積 |
研究概要 |
近年、資本市場の自由化、国際化が急速に進む中で、各国の経常収支不均衡の拡大、為替レ-トの大幅な変動、国際直接投資の活発化、財政金融政策の国際的波及、さらには展気変動の国際化といった国際マクロ経済の新しい展開が注目を集めている。本研究はこうした国際経済の現実に適合した経済モデルを開発し、これらの新現象を説明すると共にその経済的意義を明確にしようとするものである。それに基づいて、財政・金融・為替政策の国際協調や日本対外経済政策のあり方について何らかの指針を得ようとする意図もある。このような問題意識の下に、理論的、実証的研究を行ってきたが、現段階での主要な成果は次のように要約できよう。第1に、自由な国際資本・為替取引の下で、為替レ-トがいかに決定されるかを示し、その変動が経常収支不均衡の調整に必ずしも有効ではないことを明らかにした。(大山)これは為替レ-ト安定化の政策提言につながるものである。第2に、絶えざる技術進歩によって成長する世界では、経常収支の不均衡は長期的に持続し得るし、必ずしも憂うべき事態でないことを示した。(大山)第3に、国際貿易、資本移動を同時に考慮できるモデルを構築し、それによって景気変動の国際化とそれに伴う国際分業の変化の動態を分析した。(西村、矢野)第4に、自由な国際貸借を通じて、一国の対外債務が内外の経済主体の時間選好や国際利子率の如何によってさまざまに変動する可能性があることを明確にした。(西村、大山)第5に、自由な国際資本市場が存在する場合、一国の財政金融政策が内外のマクロ経済、経常収支、さらには長期的な国際貸借にいかなる効果を及ぼすかを研究した。(高橋、塩沢、大山)第6に、直接投資と国際貿易の相互連関を解明する新しいモデルを開発した。(出井)最後に、日本経済の金融的側面に関する基礎的な実証研究を行った。(牧、吉野)
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