研究課題/領域番号 |
01440013
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹村 冨男 名古屋大学, 農学部, 教授 (90014919)
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研究分担者 |
都築 一雄 名古屋大学, 農学部, 助教授 (60023438)
小林 一清 名古屋大学, 農学部, 助教授 (10023483)
木村 志郎 名古屋大学, 農学部, 助教授 (30023443)
木方 洋二 名古屋大学, 農学部, 教授 (40023395)
佐々木 康寿 (佐々木 康壽) 名古屋大学, 農学部, 助手 (90154004)
奥山 剛 名古屋大学, 農学部, 助教授 (00023482)
服部 芳明 名古屋大学, 農学部, 助手 (80180909)
祖父江 信夫 名古屋大学, 農学部, 助手 (50023495)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
24,100千円 (直接経費: 24,100千円)
1991年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1990年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1989年度: 17,400千円 (直接経費: 17,400千円)
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キーワード | SEM観察 / 破壊 / 成長応用 / 早生樹種 / 加工表面 / 接着界面 / 塗膜 / オリゴ糖置換スチレンモノマ- / 成長応力 / 走査電子顕微鏡付き材料試験機 / 疲労破壊 / 切削加工面 / 木材接着層 / 機能性複合高分子 / 吸湿性塗料 / 生長応力 / 木材接着界面 |
研究概要 |
本研究では、走査電子顕微鏡(SEM)については非専門であるが、これを用いれば、それぞれの研究分野において有用な新知見が得られると確信するものが、本統一課題のもとに各分担課題を立案・実施することにした。得られた成果を要約すると、以下のとおりである。 1.木材の静的および疲労破壊:試料として木材:ヒノキ、ブナ、ケヤキ、木質材料:集成材、LVL、合板、MDFを用い、引張・圧縮・引張りせん断、引張圧縮疲労の各破壊過程を、SEM観察によりリアルタイム的に明らかにした。2.細胞壁の剛性および成長応力の発現過程:引張・圧縮あて材部の成長応力・剛性発現とゼラチン層、リグニン含量、ミクロフィブリル傾角との関係を明らかにした。また、外力・自重と成長応力・枝の力学的特性との関係を実験的モデル的に考察した。3.早生樹種の組織構造と利用適性:熱帯地方の有望植林樹種としてユ-カリに注目し、乾操時の落ち込み防止と乾操時間短縮に、加圧缶によるスチ-ミング処理が有効なことを実証した。4.丸のこの切削条件と加工表面との関連:歯先の諸角度・摩耗程度・一歯当りの送り量、切削方式・方向と加工表面との関係をSEM観察写真で明示すると共に、春・秋材部における面形成機構の差異を明らかにした。5.木材接着界面の静的および疲労破壊:スギ構造用集成材のフィンガ-ジョイントラミナについて、曲げ破壊形態をSEMで観察し、その結果を基に、接合耐力の破壊力学的予測を検討した。6.機能性複合高分子の集合形態:オリゴ糖置換スチレモノマ-から放射線重合によるミクロフェアの作成を試み、液中で直径約1μmのミクロスフェアを確認した。7.吸湿性塗料塗布材の吸放湿挙動:吸湿性塗料塗布材は、放湿過程では無塗装とウレタン塗装の中間の収縮挙動を示し、促進曝露試験ではウレタン塗装の塗膜剥離に近い剥離を生ずることを明らかにした。
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