研究課題/領域番号 |
01480553
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人類遺伝学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松田 一郎 熊本大学, 医学部, 教授 (10000986)
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研究分担者 |
遠藤 文夫 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (00176801)
永田 憲行 熊本大学, 教育学部, 助教授 (20109698)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | メ-プルシロップ尿症 / ゲノムDNA解析 / 変異遺伝子解析 / メ-プルシロップ / DNA解析 / cDNA / 分枝鎖ケト酸脱水素酵素 |
研究概要 |
メ-プルシロップ尿症(MSUD)は分枝鎖ケト酸脱水素酵素(BCKDH)のうち、E_1α,E_1β,E_2サブユニットのいずれかの障害でおこる、常染色体劣性遺伝病である。MSUDの分子遺伝研究のため次の研究を行った。 (1)ヒトE_2サブユニットの全構造解析・抗E_2サブニット抗体を作成し、それを用いてcDNAライブラリ-をスクリ-ニングし、20クロ-ンを得た。それを解析して、E_2 cDNAは 1.431塩基より成り、477のアミノ酸をコ-ドしていること、また成熱酵素は421のアミノ酸からなること解った。 (2)ヒトE_1βサブユニット cDNA及びゲノムDNAの全構造解析 まずウシのE_1βサブユニットを純化し、そのアミノ酸構造の一部を解読した。その結果を基に、合成オリゴを作り、それをプロ-ブとして、E_1β cDNAをクロ-ニングした。それを用い、次にヒトE_1βサブユニットcDNAをクロ-ニングし、全構造を解析した。さらに次に、それをプロ-ブにして ゲノムDNAライブラリ-をスクリ-ニングして、全長100kb以上で、10エクソンから成り、GT/AGル-ルに従ってスブライスされることが解った。 (3)MSUD変異遺伝子解析:これまでE_1αのT→A変異(394のチロシン)がアスパラギンに変異していることがメノナイトMSUDで見いだされた。なおメノナイト3家系調査の結果、6名の后患者はすべてこの変異のホモであり、両親はヘテロであることを確認した。我が国でのMSUDの2家系での解析で、最初の家系ではE_2のスプライシング異常のため78塩基対の欠失がおきていること。次の家系ではE_1βの第一エクソンのダイレクトリピ-トの11塩基対が欠失していることを解明した。
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