研究概要 |
3次元特異点分布法によるラディエ-ション及びディフラクション流体力を用い,変動波浪漂流力,変動風荷重及び潮流抵抗の非線形外力を加えた係留浮体の風浪下における運動応答計算プログラムを開発した。これは波スペクトルとしてブレットシュナイダ-・光易型を用い,風スペクトルはダ-ベンポ-トのものを用いて非線形の係留特性を有する係留システムで保留されている浮体の時刻歴解析を行なう計算プログラムである。 同プログラムの有効性を確認するためにノルウェ-の国際的な比較計算プログラム(FPS2000)に参画して検証すると共に,岸壁は近に保留された浮体の運動と係留力に関する実験結果との比較によっても計算結果の妥当性を確めた。 また,係留ラインの変動張力に関して,ランプド・マス法による係留ラインの動的解析プログラムを開発し,準静的解析と動的解析との相違を調べた。 これらの研究成果を総合し,係留設計への応用を考察し,今後の合理的設計法を開発する上での知見を得た。
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