研究課題/領域番号 |
01550688
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子物性・高分子材料
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
渡辺 順次 東京工業大学, 工学部, 助教授 (90111666)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | スメクチック液晶 / 主鎖型液晶高分子 / ポリエステル / 高分子鎖状形態 / 偶奇効果 / 高分子効果 / 層構造 / 光学活性 / 強誘電 / らせん構造 / 高分子液晶 / ビベンゾエイト |
研究概要 |
ビベンゾエイトをメソゲンとし、種々の屈曲鎖を有する一連の主鎖型液晶性高分子(BBーn)を合成し、その相転移挙動やスメクチック液晶の相構造特性に関する研究を行ない、次のような知見を得ることができた。 (1).スメクチック液晶相は、アルキレン屈曲鎖の炭素数の偶奇に依存して、異なった構造をもつ。偶数系BBーnはSA相であり、奇数系BBーnはSc_2相という新しいタイプの液晶相を形成する。 (2) このような偶奇に依存して液晶相が異なって現われるのは、液晶場において高分子のとりうる鎖状形態が異っているためである。高分子鎖状形態に関する計算機シュミレ-ションにより、このことに対する実証を与えた。 (3) 偶数系BBーnの屈曲鎖に分枝メチル基を導入することで、SA相をSc_1相に変換できることがわかった。分枝メチル基の立体障害により、層内でメソゲン基のチルト充てんが生じたためと考えられた。 (3) Sc_2相、Sc_1相は、それぞれ、共重合化を用いた光学活性基の導入により、キラルSc_2相、キラルSc_1相に変換できる。このようなキラルS相は、らせん構造を形成することに加え、反強誘電、強誘電特性も示すことを明らかにした。
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