研究課題/領域番号 |
01656001
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岡田 典弘 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (60132982)
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研究分担者 |
井口 義夫 慶應義塾大学, 医学部, 構師 (60092144)
今本 文男 京都薬科大学, 生命薬学研究所, 教授 (00029761)
大塚 栄子 北海道大学, 薬学部, 教授 (80028836)
菊池 洋 三菱化成生命科学研究所, 主任研究員
原田 文夫 金沢大学, がん研究所・生物物理部, 教授 (40124424)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
1989年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
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キーワード | レトロポゾン / サケ / tRNA / コピア / ハンマーヘッド / ファージ / 内在性ウィルス / DNA合成 |
研究概要 |
我々は、サケ属4種、ニジマス属2種、イワナ属4種、イトウ属1種、合計11種のサケ科魚類のゲノムを分析することにより、以下のことを明らかにした。1.サケ科には、配列の異なる3種類の、リジンtRNAを起源としたと考えられるレトロポゾンが存在する。2.第一のレトロポゾンは、11種のサケ科の魚類全部で増幅している。第二のレトロポゾンは、分析したイワナ属4種全部で増幅しているが、サケ属、ニジマス属、イトウ属では、増幅していない。第三のレサロポゾンは、サケ属の中のシロサケとカラフトマスでのみ増幅している。3.この様にサケ科魚類では、共通にリジンtRNAを起源としていると考えられるが、しかし配列の異なるレトロポゾンが、進化の異なる段階で差時的に増幅を行っている事が明らかになった。我々は、この様なレトロポゾンの増幅が、新しい表現型の出現と密接に相関している可能性があるのではないかと考えている。 更に、本研究グループで、マウスのスレオニンtRNA、グルタミンtRNAの構造が明らかにされ、ゲノム中に存在するレトロウイルスを検出する一般的方法が示された。コピアのcDNA合成のモデルとして、ドロソフイラ中のRNasePが関与するモデルが提出され、更に、RNA中の単一の突然変異を識別するRNA酵素がデザインされた。
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