研究分担者 |
西浦 芳史 大阪府立大学, 農学部・農業工学科, 助手 (80221472)
瀧川 博 大阪府立大学, 農学部・農業工学科, 助手 (30081566)
穂波 信雄 大阪府立大学, 農学部・農業工学科, 教授 (50081493)
大角 雅晴 石川県農業短期大学, 農業工学科, 助手 (40203715)
桶 敏 石川県農業短期大学, 農業工学科, 助手 (80177203)
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研究概要 |
これまで植物ー機械ー環境系について,システム的アプロ-チにより個別技術の総合化という形で扱われているため要素間のインタ-フェ-スを直接扱った研究が乏しい.農業工学の分野では,植物ー機械ー環境系の各々の要素については多くの研究がなされその成果が社会に大きく貢献していることは明かであるが,その個々の成果をさらに有機的に結合することにより,これまで予想し得なかった新しい技術への発展の可能性を引き出すことができる.農用ロボット,ハウス環境制御,植物体計測,植物生長解析などの個別の研究成果あるいは技術を結合するための体系化された応用技術が開発されれば,自然環境をも包含した拡張された植物工場的な新しい農業技術が生み出され得る.農業,特に農業機械分野では技術としてのインタ-フェ-スの研究開発は今日最も重要視されているものであるいじょうその成果の社会への貢献度は極めて大きいものである.本研究は,植物ー機械ー環境系という複雑で大規模な構造の非線形多入力多出力システムを対象としている.非線形システムの同定ににはGMDHが極めて有効であることはよく知られているが,MIMOシステムを対象とするときに問題がある.それは従来のGMDHが多入力一出力系にしか事実上適用できないことである.したがって,ファジィ理論に基づいた定式化を行うという方法論をよりどころとにファジィGMDHへそのGMDHを改良することが本研究目的の第1段階であった.しかし,研究開始と同時期に研究代表者を中心に高速ニュ-ロ学習アルゴリズムの開発に成功し,急遽強力なニュ-ロGMDHの開発へ研究計画をシフトした.その結果,当初の予定より高率精度など極めて優れた数値インタ-フェ-スを容易に生成するソフトウェアの開発へと発展した.最終的には,とくにこれまで殆ど不可能であった植物ー環境系の相互干渉熱力学系にまで立ち入った研究成果が特に注目できる.
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