研究課題/領域番号 |
01J00600
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
増原 正明 大阪大学, 微生物病研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 幹細胞 / MDM2 / p53 / 核外移行 / PGC7 / MDM2-p53 / 核膜 |
研究概要 |
1,これまでの研究によって、mgcl-1 (mouse germ cell-less-1)遺伝子産物は始原生殖細胞や精子形成に大きな役割を果たしていること、また核膜に局在しており核構造の維持に関与していることが判明している。mGCL-1の機能を解析するためにyeast two hybridスクリーニングを行った結果、tumor susceptibility gene 101 (TSG101)がmGCL-1と結合することが見いだされた。この両者はin vitroおよびin vivoにおいても結合することが確認された。これまでの報告でTSG101はユビキチン化阻害によってMDM2の量を増大させることが知られているので、mGCL-1がMDM2-p53経路に及ぼす影響を調べた。その結果mGCL-1はMDM2の細胞内局在を核から細胞質へと大きく変化させることにより、MDM2の分解を促進することが判明した。さらに培養細胞にmGCL-1を遺伝子導入するとp53の蛋白質量、転写活性化能とも増大していることが明らかとなった。このようにmGCL-1が核膜においてMDM2の核外移行を行うことによって、MDM2-p53経路を制御していることを明らかとした。これらの結果をまとめて下記論文を発表した。 2,これまでにSAGE法によって胚性幹細胞と始原生殖細胞で発現が異なる遺伝子を調べ、始原生殖細胞でのみ高い発現が見られる遺伝子、PGC7をクローニングした。この分子は始原生殖細胞の分化に大きな役割を果たしていることが分かっているが、その機構については全く分かっていない。PGC7の機能解析を行うためにtandem affinity purification (TAP)法を用いてPGC7と結合する分子のスクリーニングを行った。その結果、核移行に関与する分子Ran binding protein 5 (RAN-BP5)がPGC7と非常に強く結合することが判明し、この結果は培養細胞を用いたin vivo binding法でも確認された。現在PGC7の核内への移行、および局在変化がどのような作用を引き起こすか、についてさらに解析を進めている。
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