研究課題/領域番号 |
02304020
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山下 興亜 名古屋大学, 農学部, 教授 (50023411)
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研究分担者 |
小林 正彦 東京大学, 農学部, 教授 (60162020)
前川 秀彰 国立予防衛生研究所, 技術部, 室長 (60100096)
小山内 実 金沢大学, 理学部, 教授 (50113486)
泉 進 東京都立大学, 理学部, 助手 (10145659)
古賀 克己 九州大学, 農学部, 教授 (40038261)
佐々木 卓治 名古屋大学, 農学部, 助手 (20023492)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
1992年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1991年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1990年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 幼虫血清タンパク質 / 30Kタンパク質 / 貯蔵タンパク質1 / プロテアーゼインヒビター / アルドラーゼ / ソルビトールデヒドロゲナーゼ / イニシアトリン / 前胸腺刺激ホルモン / プロテアーゼインヒヒター / 家蚕 / 幼虫特異タンパク質 / 貯蔵タンパク質 / プロテア-ゼインヒビタ / ソルビト-ルデヒドロゲナ-ゼ / イニンアトリン / アルドラ-ゼ / 卵特異タンパク質 / プロテア-ゼインヒビタ- |
研究概要 |
カイコの貯蔵タンパク質および機能タンパク質7種を対象にその生理機能を考慮にいれながら、一次構造、遺伝子構造さらに遺伝子発現調節機構を研究した。貯蔵タンパク質に属するものとしては3種のタンパク質を取り上げた。1つはカイコ幼虫血清タンパク質(BmLSP)であり、このタンパク質の精製、一次構造の決定、さらに遺伝子構造の解析を完了した。さらに本遺伝子の発現がエクジステロイドで抑制されることを明らかにした。2番目は血清中に貯蔵される30Kタンパク質であり、本タンパク質の遺伝子構造を決定し、この発現調節に与るシスエレメントを検索した。その結果、多種遺伝子Bm1の上流域に位置していることが判明した。もう一つは貯蔵タンパク質1(SP1)であり、SP1遺伝子の発現調節のためのトランス要因を脂肪体の核分画から抽出し、S1マッピング法によって転写産物を定量した。その結果、トランス要因によるSP1遺伝子発現の活性化が証明された。 機能タンパク質としてプロテアーゼインヒビターを取り上げ、この遺伝子構造とその発現調節を検討し、アンチトリプシン、アンチキモトリプシンの発現はエクダイソンと幼若ホルモンの両者によって調節されていることが判明した。アルドラーゼアイソザイムはカイコの胚発生期の後半で発現パターンが変化する。このスイッチの切り換えを明らかにするために両アイソザイムの精製を行った。ソルビトールデヒドロゲナーゼは休眠覚醒にともなって出現する。この出現は本酵素遺伝子の発現によることが転写物の定量実験から明らかにされた。カイコの精子に運動性を与える酵素が存在し、イニシアトリンと命名し、本酵素の精製を行い、cDNAの構造解析を進めた。ペプチドホルモンである前胸腺刺激ホルモン遺伝子の座位を第22連関群の2.7位と決定した。また休眠ホルモン遺伝子は第11連関群に座位することを明らかにした。
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