研究課題/領域番号 |
02451008
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 国立西洋美術館 |
研究代表者 |
雪山 行二 国立西洋美術館, 学芸課, 学芸課長 (90124205)
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研究分担者 |
越川 倫明 国立西洋美術館, 学芸課, 研究員 (60178259)
中村 俊春 国立西洋美術館, 学芸課, 研究員 (60198223)
高橋 明也 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (90141994)
幸福 輝 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (00150045)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | カロ / マニエリスム / 版画 |
研究概要 |
三年間にわたる「カロとマニエリスム版画」研究の最終年にあたる平成4年度は、これまでの研究をもとに、それぞれの研究分担者が独自の研究テーマにそって研究を進めていった。その一部が公表されたものもあるので、その概要をここで報告しておきたい。 雪山は「ベラスケスにおける聖と俗、《マルタとマリアの家のキリスト》をめぐって」において、ベラスケスが図像的に16世紀ネーデルラント絵画から影響を受けていることを指摘した。幸福は「世界地図から世界風景へーネーデルラント絵画における『地誌』と『風景』をめぐって」において、カロの《ブレダの包囲》に典型的に見られるような「地図的風景」とも呼ばれるべき特異な表現形式について16,17世紀のネーデルラント風景画を例にとって論じた。また、高橋はカロをも含む17,18世紀のフランス素描展を企画し、そのカタログが昨秋出版された。越川の論文は西洋美術館に所蔵されるピラネージの版画の来歴などについての詳細な報告である。 このように、カロが活動した17世紀前半のヨーロッパ美術に関する様々な研究が公表されたわけであるが、いずれもカロを中心課題としたものではない。しかし、例えば、幸福の論文などは明らかにカロの《ブレダの包囲》を念頭に置いたものであり、幸福は報告書でこの問題を再び取り上げる予定である。昨年、フランスのナンシーでは大規模なカロ展が開催された。この展覧会のカタログなどで公表された新しい事実をも取り入れながら、報告書を作製したい。
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