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生物の筋肉をモデルとした集積型微小静電アクチュエータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 02452133
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 機械力学・制御工学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

壁井 信之  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50096583)

研究分担者 土屋 喜一  早稲田大学, 理工学部, 教授 (70063469)
研究期間 (年度) 1990 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード筋肉 / 静電気 / 静電モータ / アクチュエータ / リニアモータ / 誘電体 / マイクロマシン / 微細加工 / 静電モ-タ / アクチュエ-タ / リニアモ-タ
研究概要

本研究では筋収縮の原理を応用し、無機質からなるバイオアクチュエータとしての集積型微小静電リニアアクチュエータを、現在の微細加工技術を用いて開発し、人工筋肉を実現することを目的とした。
研究の結果以下のことが分かった。
1)アクチュエータを積層化する際に必要なステータ上の両面に電極を配置するパターンの違いによる電極内外のポテンシャル差に優位の違いはないことが分かった。またステータの厚みによる違いも認められなかった。
2)電極を多数個集積した際の電極の内外に蓄積されたエネルギーから有効に利用できるエネルギーを理論と実験から求め、これを基準に集積限界を評価した。その結果ステータの電極のアスペクト比は0.8で最適であることが確認された
3)アクチュエータの吸引力の駆動周波数特性を求めたところ、駆動に適した周波数領域は1〜10KHzの範囲であることが分かった。
4)理論的検討を基に、一層につき20個の基本素子を集積化したものを試作し10kHzで駆動して電圧の出力に及ぼす影響を調べたところ、吸引力は理論通り電圧のほぼ2乗に比例することが確認された。
5)この集積化したものを5層並列に組み合わせ、合計100個の基本素子を有する、外形が幅44×長さ44×厚さ8.82mmの多層集積化モデルを試作した。100V、10kHzの交流電圧を印加したところ、31.85mNの吸引力を発生した。力密度としては1.865kn/m^3以上の値が得られ3次元集積化の効果を確認することができた。
6)有効に力を発生する基本素子ができるだけ多くなるような駆動法を考案し、1ステップ2.5mm(電極長さの1/2)の連続駆動を行ったところこの方法が有効であることが確認できた。
以上の点から、この筋肉をモデルとした集積型微小静電アクチュエータの実現の可能性が高いことを確認した。

報告書

(4件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Kabei et al: "Theoretical analysis of an electrostatic linear actuator developed as a biomimiking skeletal muscle." JSME International Journal Series3. Vol.35. 400-405 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 壁井 信之他,阿岸 鉄三編: "人工臓器'92.第4章第1節新しいタイプの人工臓器." 中山書店, 317 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 壁井 信之,マイクロマシン技術による製品小型化・知能化事典編集委員会編: "マイクロマシン技術による製品小型化・知能化事典第3編第4章第8節液電中で動く静電アクチュエータ." (株)産業調査会・事典出版センター, 916 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 壁井 信之 他: "生体の筋肉をモデルとした静電リニアアクチュエータ ー二次限方向への集積化の検討ー" 日本機械学会第4回バイオエンジニアリング部門学術講演会講演論文集. 7- (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kabei et al: "Theoretical analysis of an electrostatic linear actuator developed as a biomimiking skeletal muscle." JSME International Journal Series3. 35. 400-405 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 壁井 信之 他 阿岸 鉄三 編: "人工臓器'92.第4章 第1節 新しいタイプの人工臓器." 中山書店, 317 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 壁井 信之 マイクロマシン技術による製品小型化・知能化事典編集委員会編: "マイクロマシン技術による製品小型化・知能化事典 第3編第4章第8節 液体中で動く静電アクチュエータ" 産業調査会・事典出版センター, 916 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 壁井 信之他: "生体の筋肉をモデルとした静電リニアアクチュエ-ター交流駆動による静推力試験ー" 日本機械学会第3回バイオエンジニアリング部門学術講演会講演論文集. 60-62 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 壁井 信之他: "生物の筋肉をモデルとした静電リニアアクチュエ-タの理論的検討" 日本機械学会論文集C編. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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